普通を褒める
褒めるのが苦手です。元々の性格もありますが、エンジニアチームの管理職という立場上、部下のアウトプットに対しては「間違いがないか?」という視点でチェックします。
するとどうしても、出来ている部分はスルーして、間違えのみ指摘するというコミュニケーションになりがちです。
「褒められて伸びるタイプなんです」というフレーズがあるけれど「叱られて伸びるタイプ」にいまだかつてお会いしたことがありません。やっぱり「褒める」が正解なんだと思います。
ピグマリオン効果
褒められることと、作業や学習の成果との関係性は実験で明らかになっているそうです。
あるクラスを成績がだいたい同じになるよう、AとBのグループに分けテストを行う。Aグループは採点して普通に答案を返す、Bグループは採点もせず「よくできてたよ!」とだけ伝える。このテストを何度か繰り返すとBグループの方が平均点が高くなってくるそうです。
嘘から出た真ということなのかもしれませんが、人間の脳は他者から期待を受けることで、高い成果が出るようにできているみたいですね(ピグマリオン効果)。
仕事での褒め
失敗しないことが当たり前、期限通りにできて当たり前、言われたことができて当たり前。仕事においていわゆる「普通」はなかなか褒められないものだと思います。
自分ひとりでできるとこなんてたかがしれてますので、チーム(部下)の力を最大化するには「普通を褒める」ことが大切なのではないかと思いました。
間違え探しの前に、いいところを探す。フィードバックは褒めるところからはじめる。
ちょっとした工夫で、チームの生産性だったり部下の成長は大きく変わってくるのかもしれません。
参考文献:思考の整理学(外山滋比古 著)
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