
PEファンドのエグジットについて
今回はPEファンドにおけるエグジット戦略について概要を書いていく。既に詳しい人にとっては初歩的な内容であると思うがコラムと思って頂ければ幸いである。
M&A (トレードセール)
PEファンドは経営のパートナーという謳い文句を言いがちであるが、実際には3‐5年もしくはそれ以上の投資期間で企業価値を向上しいずれは第三者に売却(トレードセール)ないしIPOする。
トレードセールはPE投資におけるエグジット戦略の中でもスタンダードであり、一般的には事業会社ないしほかのPEファンドに対して株式を売却することによるエグジット手法を指す。海外のみならず日本のPEによるエグジットでも多くみられる手法で、fund to fundの銘柄も多く存在する。
LBOにおけるリターンの計算はPEファンドが出資した額と、エグジット時の株式価値を用いてIRRとMOIC (Money on Invested Capital) を計算するが、一般的に5年間投資する期間を設ける場合にはMOIC=2.5xの場合にIRR:20%となる。