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メジャー大会に出続けること、それが世界で戦える選手の証

 今年も男子ゴルフのメジャー競技がやって来ます。
 マスターズ、全米プロ、全米オープン、そして全英オープン。
 さて現在、日本人選手の出場権はどうなっているでしょうか。


1.今現在の日本人選手出場権状況

〇マスターズ

 松山英樹 (21年優勝、生涯)
      (マスターズ開催前までのPGAツアー優勝者)
      (昨年の世界ランク50位内)
 久常涼  (主催者推薦)

〇全米プロゴルフ選手権

 松山英樹 (21年マスターズ優勝、25年まで)
      (マスターズ開催前までのPGAツアー優勝者)
      (世界ランク50位内)
 中島啓太 (インターナショナルフェデレーション3位内 ※)
 星野陸也 (世界ランク100位内 ※)
 久常涼  (世界ランク100位内 ※)

〇全米オープン

 松山英樹 (21年マスターズ優勝、25年まで)

〇全英オープン

 松山英樹 (21年マスターズ優勝、25年まで)
 久常涼  (昨年のレーストゥドバイ30位内)
 中島啓太 (インターナショナルフェデレーション5位内)
 岩崎亜久竜(23年日本オープン優勝)
 星野陸也 (オーストラリア予選会突破)

・カッコ内は出場できる資格
・※はこの条件を維持できれば出場も可能という印

 全米オープンのみ、松山しか資格を得ていません。

2.怪我や病気がない限り、25年まで松山はメジャー”皆勤賞”

 やはり3年前のマスターズ優勝は大きなものでした。
 マスターズ優勝で引退宣言するまで生涯出場できますし、他のメジャーも優勝した21年から5年間出場できます。
 21年の全英オープンはコロナウィルスに感染したため、出場を断念せざるを得ない状況になりましたが、けがに苦しみながらもメジャーはしっかりと出場しています。
 今年ジェネシスインビテーショナルで優勝したこともあり、今年のメジャーは気分よく臨めるではないでしょうか。

〇日本人選手メジャー最多出場回数も目前

 2013年に世界ランク50位内の資格で、プロとして初めて全米オープンに出場してから、世界ランク50位内をキープしたり先程のマスターズ優勝などもあり、昨年までに43回メジャー競技に出場した松山。
 昨年の全米オープンで42回の青木功に並び、全英オープンで日本人出場回数単独2位になりました。
 日本人選手のメジャー出場回数ランクを下記に示します。

1位 尾崎将司 49回
2位 松山英樹 43回
3位 青木功  42回
4位 中嶋常幸 37回
5位 丸山茂樹 34回
6位 片山晋呉 30回
7位 谷口徹  29回
8位 尾崎直道 27回

 松山は25年まで、4つのメジャーすべてに出場することができます。
 今年と来年の2年分、計8回分を足すことになるので、来年が終わったとき出場回数は51回です。
 順調に行けば来年松山にとって50回目の出場となるメジャー、全米オープン(オークモントCC、ペンシルベニア州)でジャンボの記録を更新する運びとなります。
 10年以上メジャー競技に出続けた選手にとっての、勲章であることは間違いありません。
 ただプロでメジャーに146試合出場した、ジャック・ニクラウスにはまだまだ及びませんが。

(補足)
 ニクラウスは、プロになった1962年から1997年までの36年間、4大メジャーは全て出場した”皆勤賞”で、連続出場が途絶えた後1998年以降も12試合出場しました。


3.まだまだ記録は更新していくけど・・・

 マスターズは引退するまで永遠に出場できるので、松山がまだまだ記録を伸ばすことは決定事項です。
 選手生命を考えれば、100試合も夢ではない数字に思えます。

〇これに続く日本人選手、果たして出て来るか

 ただこれに続く日本人選手が、果たして出て来るのでしょうか。
 現役の日本人選手で松山の次に多く出場しているのが、23回の石川遼。その石川の次はと聞かれたら、果たして誰になるのか分からないといった状況です。
 メジャーに出続けるには、

世界ランク50位内を常にキープする
・全米、全英オープンの予選会に出場し、”毎年”資格を得る
・出場したメジャー大会で、来年の出場権が得られるくらいの順位に入る
メジャーに優勝し、複数年または生涯の出場権を得る

 などの条件が必要です。
 これらを毎年”継続”することで、初めて世界でも十分に戦える選手になることでしょう。

 さて日本人選手は、いつまでも松山英樹に頼り続けますか?
 
それとも自分たちが打破しようと、行動を起こしますか?

 

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