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2025PGAツアー ファーマーズインシュランスオープン


1.日程及び会場

〇日程 2024年1月22日~25日
〇会場 トーリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)
〇全長 7765Y(Par72)
※ノースコースを初日2日目のいずれかで回る

2.結果

優勝 ハリス・イングリッシュ
  (今季初優勝、ツアー通算5勝目)

2  サム・スチーブンス   -7

3  アンドリュー・ノバック -6

T4 イム・ソンジェ     -5

T4 クリス・ベンチュラ   -5

6  ヘイデン・スプリンガー -4

3.今季PGAツアー米国勢初優勝、4年ぶりの美酒に酔う、ハリス・イングリッシュ

 2日目に続く強風の中で行われた最終日。
 3日目1打差の単独首位でスタートしたハリス・イングリッシュが、1バーディー2ボギーの1オーバー73で回り、トータル8アンダーで4年前のトラベラーズ選手権以来ツアー通算5勝目を挙げました。
 また今季のPGAツアーで、米国勢の初優勝となりました。

〇手練手管のプレーぶり

 最終組はイングリッシュの他は、ツアー未勝利のアンドリュー・ノバックとアルドリッヒ・ポットギーターの2人。
 ポットギーターが1H(Par4)でいきなりバーディースタート、ノバックが3連続バーディーを奪うなど先制攻撃を仕掛けても、慌てる素振りは全く見せません。
 序盤で2つボギーを叩いても、6H(Par5)でしっかりバーディーを奪ってからはスコアカード通りのプレー。
 ノバック、ポットギーターがその間にスコアを落としていくのを尻目に、落ち着きぶりを見せたイングリッシュに凱歌が揚がりました。

〇ライダーカップ選出もあるか?

 この優勝で最新の世界ランクが34位まで上昇することが確実視され、ライダーカップ米国代表のランキングも5位まで上昇したイングリッシュ。
 中堅の星が再び輝く今シーズンを送りたいでしょう。 

4.イレギュラーだった今年の大会

 今年のファーマーズは”異様な大会”でした

〇棄権者続出

 大会前から下記に示す選手が棄権する事態となりました。

 ライアン・ムーア
 ウィル・ザラトリス
 ゲーリー・ウッドランド
 ザンダー・シャフリー
 コリン・モリカワ
 ニコライ・ホイゴー
 タイラー・マッカンバー
 アクシェイ・バティア
 ブロンソン・バーグーン
 ハリー・ホール
 チェッソン・ハドリー
 マッケンジー・ヒューズ

 そして、大会が始まってからも下記に示す選手が棄権しました。

 フィリップ・ノウルズ
 デビッド・リプスキー
 マックス・マクグリービー
 ポール・ピーターソン
 ケビン・ ロイ
 エミリアノ・グリジョ
 マックス・ホマ
 ハイデン・バックリー
 ネイト・レイシュリー
 ブランデン・トーンベリー

 シャフリーは肋骨の痛みのため棄権しましたが、その他の選手については棄権の理由が現時点で不明です。
 また2日目が強風だったためスコアを崩す選手が続出し、もう3日目以降進めないと判断した選手が棄権したことは想像できます。
 それにしても、1試合でこんなにも大量の選手が棄権したことは今まで着たり聞いたりしたことがありません。

〇強風で難しくなったノースコース

 2日目は一時試合を途中で中断せざるを得ないくらい強い風が吹き続けました。そのため日没サスペンデットになりました。
 トーリーパインズのノース、サウスの2コースで行われる大会は、比較的易しいノースコースでスコアを稼ぎ、全米オープンも開催できるくらいの難度があるサウスコースで我慢するというのが常套手段です。
 ところが強風の影響を大きく受け、比較的易しいはずのノースコースが一気に難度を上げ、選手を苦しめました。

 2日目はノースもサウスも平均スコアが75台と変わりなく、2日間では初日ノースを回った選手が平均スコアがいいという結果に。
 ゴルフは自然との戦いはつきものですが、強風がスコアに影響する結果となりました。

5.ファーマーズから2試合後、ジェネシスもトーリーパインズで代替開催

 先日ロサンゼルスでの大火災が発生し、高級住宅地でもあるパシフィックパラセダースも大きく影響を受けました。
 その近郊にあるリビエラCCで本来開催されるはずであった、タイガー・ウッズがホストのジェネシスインビテーショナルは、このトーリーパインズGCで代替開催されることがPGAツアーより発表されました。サウスコース限定での戦いとなります。
 2週間半後今回みたいな強風が吹くコンディションとなるのか、そしてこのサンディエゴで流行っているインフルエンザの影響はどうかなど手探り状態の中行われる代替試合、どうなるか注目です。

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