
スタート遅延の告知、”欧州流”に倣うのも一考かと
沖縄・奄美地方と北海道を除く全国各地は梅雨に入り、線状降水帯が発生し大雨をもたらしている地域もあると思います。
大雨に対する対策を、各自講じていく必要があります。皆さまの無事が何より一番のことです。
〇気象状況によるスタート時刻変更、日本のアナウンスは定刻ごとに最新情報を流すスタイル
さて現在JLPGAツアーは資生堂レディースオープンが戸塚CCで、そして日本アマチュア界最高峰の試合である日本アマチュア選手権が、兵庫・廣野GCで開催されています。
28日がともに朝から降る雨の影響で、コースコンディション回復の作業をしなくては平等な条件にはならず、まだ雨の降る中では作業ができないということでスタート時刻を遅らせている状況です。
〇資生堂レディースオープン(スタート予定 午前7時)
・午前6時45分頃 スタートを午前7時から午前8時に変更
#資生堂レディスオープン 第2ラウンドの競技は、荒天のため、スタート時間を60分遅らせます。
— 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA) (@JLPGA_official) June 27, 2024
これによりトップのスタート時間はOUT 8:00/IN 8:05となります。
最新のスタート時間はこちら🔽https://t.co/9BqLT7frzV#JLPGA
・午前7時30分頃 更にスタートを午前10時に変更
#資生堂レディスオープン 第2ラウンドの競技は荒天のため、スタート時間をさらに120分遅らせます。
— 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA) (@JLPGA_official) June 27, 2024
これによりトップのスタート時間はOUT 10:00/IN 10:05となります。
最新のスタート時間はこちら🔽https://t.co/m0v7oNWr1Y#JLPGA
〇日本アマチュア選手権(スタート予定 午前7時)
・午前6時20分頃 スタートを午前7時から午前8時に変更
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— JAPAN GOLF ASSOCIATION(日本ゴルフ協会) (@JGAofficial) June 27, 2024
第4ラウンド📣‼️
2024年度#日本アマチュアゴルフ選手権🏆✨
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降雨によるコ―スコンディション悪化のため、スタート時刻を予定の7時から1時間繰り下げ、8時のスタートに。
今後の天候の状況、天候回復後のコースコンディションの復旧状況を見極めながら判断に。次の発表は7時を予定しています。
・午前8時10分頃 更にスタートを午前10時に変更
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— JAPAN GOLF ASSOCIATION(日本ゴルフ協会) (@JGAofficial) June 27, 2024
第4ラウンド📣‼️
2024年度#日本アマチュアゴルフ選手権🏆✨
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降雨によるコ―スコンディション悪化のため、スタート時刻を予定の7時から3時間繰り下げ、10時のスタートに。
今後の天候の状況、天候回復後のコースコンディションの復旧状況を見極めながら判断に。次の発表は9時を予定しています。
雨がやみそうにないということなので、1時間や2時間などほぼ等間隔ごとにスタート時刻変更をアナウンスをしている状況です。
〇欧州流はちょっと異なるアナウンス方法
今年DPワールドツアーとジャパンゴルフツアーの共催試合、ISPSHANDA選手権が太平洋クラブ御殿場コースで開催されました。
初日は前日の雨がやんだものの、濃霧で視界が遮るコースコンディションとなりました。スタート予定時刻の午前6時30分では、霧が晴れるということはとても見込めません。
そこで一番最初は、このようにアナウンスしました。
「霧でスタートが遅れるが、スタート時間は未定」
次に午前6時30分頃、次のようにアナウンスしました。
「7時20分にスタート予定」
それでもまだ霧が晴れる気配がないので、再度アナウンスしました。
ただ、これまでとは違うアナウンスです。
「コースがプレーできる状態になってから、20分後にスタートする」
〇日本と欧州の意識差
欧州の選手にとって、天候によってスタートが遅延するということはほとんどなく、「スタートがそろそろできそうですから、準備してくださいね」という意識があります。
日本の選手だと「あぁ、また雨でスタートが遅れるのか」という意識が強いため、欧州選手の考え方が新鮮なものと感じているはずです。
いちいちスタート時刻を気にしなくてもいいのが、心にゆとりを持たせてくれるはずです。
こういった”意識差”も、世界との壁になっている一因かもしれません。
〇今後、日本もこのアナウンスを参考に
共催試合に携わった日本ゴルフツアー機構(JGTO)の担当者が、日本ゴルフ協会(JGA)や日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)などにこの事例を説明し、今後天候などによるスタート時刻変更のアナウンスをDPワールドツアーなど世界のツアーを参考にしてゆくのも一考すべきなのでは、と自分は考えます。
※参考 「日本開催の欧州ツアーは競技遅延もヨーロッパ流」(JGTO公式サイト)
濃霧でスタートが遅れた大会初日。
遅延の対処も、大会運営で主導を取る欧州流だった。
一番最初に「霧でスタートが遅れるが、スタート時間は未定」というアナウンスが出たのは6時すぎ。
さらに6時半ごろ、「7時20分にスタート予定」と発表されたが、晴れる見込みがないまま今度は「コースがプレーできる状態になってから、20分後にスタートする」との文言に変更された。
史上初の共催試合が始まった昨年大会で、欧州ツアーの方針は心得ていたつもりだったが、競技の遅延を経験するのはJGTOスタッフにとっても初めて。
日本ツアーでは、スタート遅れや一時中断時はおよそ30分とか1時間間隔で細かにアナウンスし、スタートや再開予定時間を○時○分などと明記する発表方法を通例としており、今大会で2年連続2度目のJGTOチーフレフリーとして大会運営に携わる有賀淳は最初はその感覚が理解できなくて、戸惑うばかりだったという。
有賀によると以前は欧州ツアーでも、日本式の遅延方法をとっていたそうだ。しかしたとえば「1時間後にスタートします」と案内しておきながら、15分で急に霧が晴れて行ける状況になれば45分をムダにする。
「それを極力無くすため、プレーができるようになった時点で20分で準備をしてくださいと。そもそもあちらでは遅延という感覚がないようで、要はいつでも出れる状況で待機していてください、ということのようです」(有賀)。
きちきちと予定を決めることに慣れている日本勢には、ストレスのかかる時間になったかもしれないが、これがヨーロッパ流。
日本開催であっても大会運営は欧州スタイルで行うことが決まっているので従うしかない。
特に今年は、開催時期が昨年より1週間後ろにずれたことで、出場人数が156人に増やされたのだが、この時期としては1日18ホールの完遂がギリギリの大所帯だ。
余計に時間のむだを省く対応が取られたが、幸い大きな混乱はなかった。
結局この日はスタートが2時間50分遅れたことで日没順延となり、第1ラウンドの残りは26日朝6時30分から再開する予定。
ギャラリーのみなさまにとっても、これ以上の遅延や中断が起きませんように・・・。