「枯れ葉」
https://kareha-movie.com/
本年の極楽試写100本目の作品は区切りにふさわしく
来ましたねー
ご存知、フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキの5年ぶりの作品。
「ご存知」とは書いたがご存じない方の方が多いのが現実かも。
ともかく、いわゆる単館系映画好きにはご存知の巨匠と言って過言ではないと思います。
ヘルシンキで暮らす孤独な男女がふとしたことから知り合い、愛をはぐくんでいくまさに大人のラブストーリー。
カウリスマキというとフィンランドの労働者たちを描いた
「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」の3作で知られるが
本作はそれに連なる4作目。
主演はムーミンの生みの親として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生をつづった「トーベ」で主演を演じている
アルマ・ポウスティ
TOVE トーベ : 作品情報 - 映画.com
https://eiga.com/movie/94235/
また、複数使われてる劇中歌のそれぞれが効果的にストーリーの深さを増していることも見どころ、詩が意味深です。
(よくわからないのだが、冒頭に何故か日本の「五木の子守歌」をフィンランド語(たぶん)で唄っているのが流れるが
あれは何だったんだろう?そんなのあるの?と、調べてもわからなかった)
またカウリスマキといえば小津安二郎を敬愛していることはよく知られているが
本作は当に小津作品の流れを汲んでいると言って間違いない。
全体から醸し出されるものは小津のあの世界観と同じ。
で、それは具体的には何なんだろう、と今回みてみた。
例えば
前に大林宣彦が言っていて知った小津映画の特徴である
主演の視線をあえて合わせないカット割り
カウリスマキは見事に取り入れてるんですね、等々。
・・・・
カウリスマキというと
僕は「ル・アーヴルの靴みがき」も好きだな
ル・アーヴルの靴みがき : 作品情報 - 映画.com
https://eiga.com/movie/57822/
2023年12月15日 公開