「落下の解剖学」 3 極楽試写会/コラムンの犬 2024年1月19日 13:48 映画『落下の解剖学』公式サイトhttps://gaga.ne.jp/anatomy/ミステリー小説と裁判小説とを下地にした舞台演劇というのだろうか、僕にはそう感じた。フランスの山中のロッジで起こった転落事故?事件?被害者で夫の妻が容疑者として逮捕され現場の証人は視覚障がいのある11歳の息子だけ。果たして、事件なのか、事故なのか、はたまた自殺なのか。場面はほぼこの現場と、審理が行われる裁判所。見ていて、あの名作シドニー・ルメット監督ヘンリー・フォンダ主演の「12人の怒れる男」十二人の怒れる男 : 作品情報 - 映画.comhttps://eiga.com/movie/15997/を思い出した、、、ちょっと言い過ぎですな。まっ、それはそれとして本作のポイントは時代性なのか「国」だと僕は思う。共に小説家であるドイツ人の妻、フランス人の夫ドイツでの苦しい経験からイギリスにわたり夫と出会いわけあって夫の国フランスの、しかも人里離れたロッジに移住する。子供が生まれ、それだけの理由ではなく家庭内での会話は英語というなんともグローバルというか、、、、。そして、妻の裁判ではフランス法廷で当然フランス語での審理。妻は時々、英語での発言を求めたり。審理の行方を楽しむのが本筋なのかもしれないが僕はどうしてもこの、国籍、言語にかかわる伏線に(ではないかもしれないが)は惹かれてしまった。そして視覚に障がいのある息子がカギを握る、そこには「言葉」しかない。監督はジュスティーヌ・トリエ長編4作目である本作で2023第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したということだ。主演はサンドラ・ヒュラー。(すみません、二人とも知らなかったし、資料がなかなかなく、紹介に至りませんでした)2023年2月22日 公開 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #映画 #落下の解剖学 3