さよ 十二歳の刺客(ネタバレあり)
森川成美さんの「さよ 十二歳の刺客」を読みました!
時は文治四年 源平戦の決着がつき源氏が勝利したが、源 義経の兄 源 頼朝の怒りを買い、義経が逃げた場所 奥州平泉が物語の舞台です。
好きなシーンについて書きます。
ネタバレになるので、これから読む人は飛ばしてください。
主人公 さよ は、平家を滅した主犯とも言える源 義経を殺す機会に恵まれたが、太刀を持つ手が止まる。
あれだけ憎んでいたのに‥‥ただただ復讐するために生きてきたのに。なぜ手が止まるのか。
そこで、さよは父がおっしゃっていたことを思い出す。
「平家も源氏も関係ない。みな同じ人だ。殺し合ってなにがうれしい。」
さよが太刀を放り投げて言った
「できぬ。わたしにはできぬ。 なぜ、死なねばならぬ。なぜ、殺しあう‥‥。」
この言葉が、とても心にしみました。
とても感動する物語でした!
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