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名玄について私が知っている二、三の事柄

 自分がこの世でもっとも愛するうどん屋、岡山県の平井にある名玄について、公式ホームページで基本的なことはわかるのですが、それ以外のTIPSなど知っていることを書き残しておきます。


・名玄について

 50年近く岡山で愛され続けている老舗のうどん屋さんです。セルフ方式のうどん屋はここ由来といわれていたりもしますが、個人的にはさすがにそれはどうだろうとおもっています。

 思いのほか、ホームページがしっかりしてました。セルフのやり方についてもちゃんと説明がありました。

・アクセス

 岡山は車社会なので基本的に車で来る客以外のことは考慮されていませんが、都会からわざわざうどんを食べにやってくる人はバスを利用するのがいいです。

 一番かんたんなのは、岡山駅のバスターミナルから岡電バスに乗るやり方で、「7Aふれあいセンター行き」「9A三蟠南行き」「91新岡山港行き」のいずれかに乗って、「元上町」で降りてください。毎時2〜3本あります。「元上町」のバス停からは5分ほど歩けばおいしいうどんにありつけます。
 名玄の最寄りのバス停「木材市場入口」は本数が少なすぎるので気をつけてください。

・並び方について

 11時過ぎから13時くらいまでの混雑している時間帯は列ができているとおもいますが、いつくか列の種類がありますので図で説明します。

・店内に入ってうどんまでの列(図の1)
・湯通しの順番待ちの列(図の2)
・湯通し後の天ぷら+会計の列(図の3)
・会計後の無料トッピング+ダシの列(図の4)

・入店

 おとなしく並びます。入口はいってすぐに左手に洗面台があります。手を洗いましょう。

・うどん

 手を洗ったら、壁沿いに左手に進んで、まずはお盆とうどんを取ります。(図の1) うどんは1玉と2玉、そばもやっていてこちらも1玉と2玉がそれぞれあります。

・湯通し

 うどんをとったら、中央の湯がくスペースへ移動します。(図の2) ぐるっと回り込めるようになっているので適当に空いているところで湯切りザルをつかってやってください。ザルが4つしかないので自然と渋滞します。

 ちなみに、自分のようにあつあつのうどんが好みではない人や、さぬきうどんでいうところのひやあつが好きな人はこの工程をスルーします。

・天ぷら

 湯通しが終わったら、うどんが置いてあったところの続きにある天ぷらの横に並びます。(図の3) 入店の順番とここに並ぶ順番はうどんの湯通しの時間だとかによって左右されるのであまり気にしなくてもいいですが、入店時の順番を厳守しようとする過激派がいないわけではないので、周囲の様子を伺うようにしたほうがいいです。

 サイドメニューには天ぷら類と、レジの手前におにぎりや漬物類、自分がマストで入れる牛肉の時雨煮などがあります。

・会計

 レジの人の計算バカ早いので、待ってる間に財布を用意しておきましょう。

・トッピング

 ネギ、天かす、漬物などがフリーですが、常識の範囲内でおねがいします。

 ちなみに、朝イチだと天かすに刻んだゲソ天が紛れています。また、開店〜30分くらいで、ダシを取るのに使ったコンブを刻んだものが置いてあったりします。ただ、どちらも名玄ガチ勢やタクシーの運ちゃんがバカみたいに盛っていくのですぐに無くなります。

・ダシを入れる

 甘口と辛口がの2種類のダシが用意されていますのでお好みで。自分はもう20年以上、甘口と辛口を半々でミックスすることを続けています。

・うどんの種類について

 何年か前からカレーうどんやざるうどんといったメニューが始まっているけれど、それらを注文するには「うどんコーナー棚の奥にいるおばちゃんに声をかけておくとレジで用意される」という仕組みらしいものの、この説明が見当たらないので、初めての人はとりあえずかけうどんにしといたほうがいいです。ダシうまいし。

・イリコを使っていない

 ダシにえぐみがないのはそういうことみたい。

・うどんのコシは抑えてある

 10年以上前に地元のテレビのインタビューで店主が語っていたところによれば、コシなんてだそうとおもえばいくらでも出せるけれど、岡山の人間はコシのあるうどんをそんなに好きではない。岡山の人の好みに合わせてちょうどよいかんじにしてある、とのことでした。

・ついに別店舗ができたらしい

 倉敷の美観地区に2号店できたみたいです。

・ランチ営業ありのカフェがオープンしたらしい

 本店の倉庫として利用していた場所に「sōco cafe Meigen an」という名前のカフェがオープンしたみたいです。

 オープン日は2023/4/9で、自分が一週間通っていた最終日にしれっと営業開始していたようです。ちなみに、自分の両親が一度ランチにいってみた感想としては以下の通りです。
・ランチの内容は日替わりでおまかせ
・値段は1200円(岡山人の感覚だと高め)
・「別になんか普通じゃったわ、一回いったらもうええかな」

・名玄のセルフうどんの日は10月8日

・今後の名玄について

 最近では経営に息子さんが加わっているようで、倉敷の店舗に続いて今後、他店舗展開を進めていくような雰囲気があります。

 名玄は地元の人たちだけで長年まわっているお店なので、外部の人や観光客にはまったくやさしくないです。列の作り方などまあだいたいこんなかんじじゃろうでやっているので、下手に有名になってしまうとすぐに終わってしまいそうな危うさはあります。

 なので、うどん通にありがちなコシ至上主義者がさぬきうどんしか目に入っておらず、その他のうどんを認めなかったり、バカにしたりする傾向はむしろ岡山のうどんにとっては好ましい状況です。

 客がみんな近くのマルナカに車停めて住宅街に行列を作ったりして坂出の彦江製麺所がつぶされたように、名玄が同じような目に合わないよう、自分も「コシのないうどんなんて食えたもんじゃねえな!」と大っぴらに言いつつ、帰省のタイミングで名玄へいったり、水沢、稲庭、福岡、伊勢など全国にあるさまざまなタイプのうどんを楽しんだりしていきたいとおもいます。


↓名玄に毎日通ってみた記録


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