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「ああ、恥ずかしいことしてんなあ。」
 僕は呟いた。

 恥ずかしいこと―、とてつもなくダサくて、泥臭い。

「気まずくなるより、ずっといいでしょ。」
 彼女は、にこりと、笑った。

 間違いだらけで、ダサくって、かっこ悪くて間抜けな僕を、笑ってくれた。

 自分自身のすべてが、ダサッくって厭になる。

 間違いだらけで、クオリティも低い癖に、表現しようとする。

 うるさくて、だい嫌いな自分が、鏡に映っていた。

 「あたし、はみてるよ。かっこ悪い君も嫌いじゃない。」
 彼女は、僕を肯定した。

 僕にできる事なんて、何もない。

 不思議に思う事がある。

 人はどうして、出会い、影響し合うのだろう?

 運命だろうか、偶然だろうか、必然だろうか。

 生きていると不思議な事が起こる。

 引き寄せられるように、事が起こる。

 手繰り寄せられる。

 僕たちは、知らないうちに、惹かれ合っていたのかも知れない。

 「あ、あ、あ、僕は、君たちに会えて本当によかった。僕だけじゃ、僕の一人よがりに終わってたんだ。僕を肯定してくれた君たちがいなければ僕は、ただの、―。」
 
 ただの、出来損ない、無能。

 いいや、よく考えてもみれば、僕はできたやつじゃない。

 できない側の人間じゃないか?

 思い上がりも甚だしい。

 他と違うだなんて、どうして、思った、他と違う何かで、ありたいだ、なんて、どうして、思った。

 僕のできる事は、他のやつにだってできる。

 僕よりできる、やつなんて、五万といる。

 「あ¥り¥が^^とう。」
 
 思いあがっている。

 夢や希望は自分を苦しめるだけだ。

 無理だろ?

 小学生のころから、夢を見てりゃよかった。

 冷めた子供だった。

 反動が大人になっても、消えやしない。

 永久に情熱が消えやしない。

 僕は思った。

 人間、子供のころに、冷めていると、大人になってから、物凄い反動が来るものだと。

 だから、未だに、書いてるんだ。

 作ってるんだ。

 僕は、誰を楽しませたいんだろうか。

 僕は―・・・。

 鬱っぽいな。

 身体に力が入らないよ。

 力尽きた兵士のように、カラカラなんだ。

 twitterのコミュが今日の2時30分から作れるようになったので、つくってみた。

 すると、誰も、参加してこなかった。

 https://twitter.com/i/communities/1519025051554947072

 嫌気が差したし、無駄なものを作ったな。と鼻で笑った。

 鬱っぽいな。

 なんだか、疲れた。

 やっぱ、小説を書くしかないよ。

 やっぱ、書かなきゃいけないんだ。

 僕は、心から、そう思った。

 どうにか、書くように、情熱を向ける。

 10万文字までは書こう。

 完結まで、書こう。

 そう、思った。


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