【ニブセキの息子】結局、当事者にならなければ分からない
二分脊椎症の息子2歳の導尿をこれからしていくことになった我が家。それが分かってから、付き添い入院中の妻に元気がない。
導尿、いつかはと覚悟はしていたが
二分脊椎症と排尿障害は切っても切れない関係があり、ゆくゆくは付き合っていかなければならなくなることは夫婦ともども、よく分かっていたつもりだった。
でも、やはり、どこかで大丈夫かもしれない、うちはひょっとしたら違うかもしれないという期待を抱いていたのも事実だ。
医療的ケア児のSNSにも入っているが、今まではどこかひとごとだった。大変な中、親も子も頑張っている、すごい、と投稿を見て思いつつ、うちはまだそれほどでもないから、これから何が起きるか分からないけれども、日々しっかり生きていこうね、という心持ちだった。
心の整理
しかし、いざ、やることが増えると、心の整理は簡単につかない。導尿をするにはカテーテルや消毒用具が必要だ。1日5回するとして、それをたとえば2か月分処方してもらうとなれば、部屋の一角はこれでいっぱいになるだろう。
単純にやることが増える
息子の機嫌が良くても悪くても、導尿をしないわけにはいかない。導尿は尿管にカテーテルを通し、膀胱からおしっこを出す。かなりコツがいりそうで、慣れには時間がかかりそうだ。でも、しなければ膀胱も腎臓も悪くしてしまう。尿路感染症を起こさないように、私たちも万全の消毒、手洗いをしなければならない。
ちゃんと、やっていけるのか。そんなことを、妻は病棟で考えていたのかもしれない。大部屋に移り、ほかの家庭の様子も見えるようになったのもよくなかったかもしれない。やはり5勤のどこかで交代すればよかったかな…
心の負担、まだ見通せない
深く考えすぎるのはよくない。とりあえずは毎日を乗り越えていくだけだが、まだ見えない部分があって、不安はある。まだまだ、消化しきれていないなあ…