【ニブセキの息子】ホラ、しゃんとして! ー生後1カ月の手術ー

出産後すぐに腰のコブ、髄膜瘤を埋め込む手術をした息子はNICUで管理されていた。

妻はお腹が落ち着くまで入院しながら搾乳していた。出が良くなかったらしく、マッサージの仕方を教わりながら、なんとか痛いながらも頑張っていたようだった。こういうときの男って、なんと無力なことか。来て、何か差し入れをすることぐらいしかできなかった。

生まれて2週間くらいしたころ、主治医の先生から話があった。髄膜瘤の手術をした後、脳室の拡大が続き、頭が大きくなり続けているという。生まれる前から言われていた通り、脳室から髄液を逃すための管であるシャントを入れる手術をすることになった。

シャントは医師が水圧を変えられるようになっている。とにかく水を抜きたいときは緩くして、そうでないときはきつくすることができる。調整は磁石で行うので、磁石の近くにいさせるのは禁忌。詰まったりすることもあるらしく、もしそうなったらシャントを入れ直す手術をあらためてしないといけないらしい。

とはいえ、やらない選択肢はない。以前にも書いた通り、頭が痛いとか、考えるのがしんどくなるとか、そういうのが一番つらいのではないかと私は思う。話し合うまでもなく、手術をお願いすることにした。生後1カ月にして2回目の手術。察していたのかどうか、手術当日の息子は顔を真っ赤にしてめちゃくちゃ泣いていたが、半日にもおよぶ手術を乗り越えてくれた。

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▲手術後、病院で療養する息子。頭の白く覆われた部分がシャントを入れた場所。髪が伸びるにつれ、ボコッとした部分は目立たなくなる。それ以外にも、たくさんの管がつながれている。

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