【考え事】新聞と似てる!と思うもの
小学校の6年間、ずっと「小学●年生」を買ってもらっていた。低学年のうちは付録が多い代わりに薄かったのが、高学年になるにつれて付録が減り、分厚くなっていく。
なんだかんだ言って、楽しく読んでいたが、小学校を卒業するころには、学年雑誌を読んでいる友人は誰もいなかった。
ターゲットは誰なのか
この学年雑誌は、どんな人をターゲットにしていたのだろう。
とりわけ高学年のラインナップはカオスとなっていた。
私の世代で言えば、ポケモンやザ・ドラえもんズ(!)といった漫画。切手のような「ポケモンスタンプ」の綴じ込み。そこにときどき、野球やサッカーの選手名鑑がはさまれたり、漢字クイズの小冊子があったり。さらには性教育のコーナーや、子どもにはとても買えないほど高額なアパレルの紹介ページ、ジャニーズのページもあった。これらが一冊にまとまっていた。
毎月読んでいた当時はなんとも思わなかったが、今思えば、なんと、ざっくりした内容の雑誌を読んでいたのだろう。思い返せば、ジャニーズが表紙だったときには、気恥ずかしさのようなものもあった気がする。
学年雑誌、「トメ」のタイミング
学年雑誌には特徴がある。途中の学年から読み始める人はおらず、学年が上がるタイミングでやめるのだ。
事実、私の友人たちは途中で学年雑誌を次々に卒業し、コロコロコミックやなかよし、りぼん、Myojoにステップアップしていた。
今では「小学一年生」だけ
大人になり、ふと学年雑誌が懐かしくなり調べると、その時点でもう「小学一年生」しかないことを知った(現在も)。やはり、年齢を追うごとに趣味や興味が細分化され、読者数が減っていったことが理由にあったという。
縮小均衡になりそうな媒体
さらに、こういう業界に身を置くようになり、ああ、似たような媒体がすぐ近くにあることに気づく。そう、新聞だ。
習慣で読み続けることはあっても、ハッとして途中から読み始めることは少ない。
内容がさまざまなこともそうだし、どこかインテリ風味のところも含めて。
だからどうなんだ
だからどうなんだ、ということはない。
けれど、示唆はあるんではないだろうか。