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【新聞社の仕事】注意!この記事は、大人が読んでください。

クリスマスが近づくと、新聞の地域面に掲載される記事もそれ関係のものがグッと増えます。イルミネーションが始まった、とか、児童養護施設の子どもたちにプレゼントを届けた、とか。季節感を楽しめるのも、地域面ならではの醍醐味です。

そんな記事に見出しをつける中で、ドキッとする記事が届きました。特定されないように修正したのがこちら。

「◯◯小学校に、まちづくり団体の会長△さん扮するサンタクロースがやってきた。1年生のクラスを訪ねた△さんは「いい子でいてね」と、プレゼントを手渡した。」

さて、子どもたちは、このサンタクロースが△さんであることを知っているのでしょうか。実は知らなかった場合、この子どもたちが記事を読んだらびっくりするかもしれません。NIEとか言って、小学生に向けてもさんざん新聞を読みましょうと呼びかけている新聞社の記事としてはどうなんでしょうか。

ウソは書けない

ウソを書くわけにはいきません。どうしたものか。そう思っていたある日、別な原稿を読んで、なるほどと思いました。こんな感じの記事です。

「◯◯町の△幼稚園にサンタクロースがやってきた。子どもたちに喜んでもらおうと、町の社会福祉協議会が企画。園児はサンタに驚きながらも笑顔でお菓子を受け取った。」

読者なら、きっと社協の誰かかなと思うだろうし、園児が直接読むことはないと思いますがサンタがいるという前提を崩すこともありません。

園児が驚いていたという内容からしても、サンタの正体をわざわざ書く必要はなさそうです。

いつかは現実を知ることになるけれど

本物のサンタが実際に来てくれるかどうかはそのうち知ることになると思いますが、わざわざ新聞で知らせる必要はないのでは?…というのが、私の考えです。

この記事を子どもが読んだら…というジレンマはあります。タイトルを上のようにしたのは、その理由からです。

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