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あなたはどれくらい自分が若いと感じていますか?
次の内容について,同年代の人々と比較したとき,あなたは自分自身のことを何歳くらいだと感じますか?今の年齢に対して「とても年上(1点)」「やや年上(2点)」「年相応(3点)」「やや若い(4点)」「とても若い(5点)」で得点をつけてみてください。
◎身体の健康は?
◎活発さは?
◎人間関係は?
◎興味の対象は?
◎精神力は?
◎社会的な評価は?
◎家族や友人からの評価は?
◎魅力は?
それぞれの項目について,今の自分の年齢よりも「若い」と感じるでしょうか,年上だと感じるでしょうか。
また,全体的に考えて,自分自身が何歳くらいだと思うでしょうか。何歳くらいになるかをイメージしてみてください。
若いと感じることに関連する要因
自分が何歳くらいだと思うかを,主観的年齢といいます。これはあくまでも自分で自分のことをどのように思っているかということですし,実際の年齢ではない年齢を認識することでもあります。これは,実際から外れた,認知的な歪みとも言えますよね。
ところがこれまでの研究でも,「自分は若い」と思うことは,さまざまによい影響があることがわかっています。特に年齢を重ねて高齢になると,「自分は若い」と思うことが実際の健康や,寿命の長さにも関連することが研究で報告されています。認識の歪み(バイアス)でありつつ,健康に関連するという点も面白いところです。
主観的年齢の要素
主観的年齢といっても,どんな要素を考えるかによって,若いと捉えるかそうではないかが変わってきそうです。気持ちは若いけれども身体はそうではないとか,感情は若いけれども考え方はそうではないとか,そういうこともありそうです。
昔の研究で,主観的年齢を「感覚」「見た目」「活動」「興味」の4側面で捉えるものがあったそうです。もう少し細かく検討したら,どうなるでしょうか。そんな主観的な年齢の要素について検討した研究を見てみましょう。この論文です(Subjective age bias: A motivational and information processing approach)。
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