見出し画像

どれくらい交際相手として望ましい人物なのか

自分自身が恋愛や性的なパートナーとして,どれくらい望ましい人物だとイメージしているでしょうか。要は,「自分がどれくらいモテると思っているか」ということですよね。

この「自分がモテている感覚」というのは,人間関係を営むうえでも恋愛関係でも婚姻関係においても,重要な感覚だというのはなんとなくわかるのですが,心理学の研究の中で正面から取り上げた研究というのはあまりなさそうです。

交際価値

どれくらい自分が交際にふさわしい存在なのか,というのはメイトバリュー(交際価値,交尾価値)という概念で表現されるそうです。そして,その測定には「どれくらい相手を見つけるのが簡単だと思うか」という自己認識で測定すると,うまくいくそうですよ。

では,皆さんは,どれくらい恋愛相手や性的な関係の相手を見つけるのが簡単だと思うでしょうか……?

関連要因

このような自分自身の認識に関連しそうな変数もあります。

◎ダーク・トライアド:マキャベリアニズム,サイコパシー,ナルシシズムは一時的な恋愛に関係するので,自分はモテると自己認識しそう
◎短期的生活史戦略:生涯のパートナー数が多く,子どもにあまり投資しない傾向

このあたりの関係性について,41ヵ国のデータから検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Individual Differences in How Desirable People Think They Are as a Mate)。

ここから先は

1,429字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?