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果物を食べることは認知機能に影響するのか

割引あり

タイトルの通りなのですが,果物を食べると認知的な機能に何かしらの影響があるのでしょうか?



食生活と認知機能

高齢になると,どうしても認知的な機能が低下していきます。いくら頑張ったとしても,こればかりはどうしようもない面があります。加齢は,慢性的な臓器疾患の増加,脳に影響する代謝機能や免疫機能の低下につながります。認知症やアルツハイマー症の加齢に伴うリスクの増加もあります。

日常の食べ物で,認知機能の問題が改善するなら嬉しいことです。

果物や野菜には,ビタミンC,ビタミンB群 ,ビタミンEなどの各種ビタミン群,カロテノイド,ポリフェノールなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。このような成分は,認知機能の改善に役立つと考えられます。

果物や野菜

これまでのメタ分析を用いた研究によると,果物と野菜の摂取量が1日100g増加すると,認知障害の認知症リスクが約13%減少することが示唆されているそうです。

介入を使った研究でも,フラボノイドが豊富なブルーベリーやオレンジジュースなどの摂取が,高齢者の即時的な認知能力や慢性的な認知能力や気分の改善につながることが示されているそうです。こういった効果を期待するなら,サプリメントよりも実際の野菜や果物を摂取することの方が効果的なのだそうです。

レビュー

認知機能に関連しそうな,ベリー類,チェリー類,柑橘類を食事に取り入れることで,認知機能が改善するかどうかをレビューとメタ分析で検討した研究があります。実際に効果がありそうなら,スーパーに行って買ってきましょうか。

では,こちらの論文を見てみましょう(Effects of chronic consumption of specific fruit (berries, cherries and citrus) on cognitive health: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials)。

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