
虫歯や歯槽膿漏に関連する心理要因
「日本はコンビニの数よりも歯医者の数の方が多い」
という話を聞いたことがありますか?
コンビニの店数は,2017年で約5万8千件だそうです。それに対して歯科医院数は,6万8千件前後ですので,明らかに歯科医院数の方がコンビニの数よりも多いということになります。
たしかにうちの近所を見ても,明らかにコンビニよりも歯科医院の方が多いという印象はあります。「こんなところにも歯医者さんが」と気づくこともあります。競争も激しそうですよね。
歯医者さんにお世話になるほうである私のような人間からすると,選択肢が多いことは良い面もあります。やっぱり治療の技術が違うので,選択肢が多いと助かります。最近はそれぞれの歯科医院が得意なことを打ち出す傾向もありますので,症状に応じて行き先を変えていく,というやり方も良さそうです。
メンテナンス
皆さんは歯の治療をしているでしょうか。
昨日の記事でも書きましたが,私はとても虫歯になりやすいので,電動歯ブラシにしたりして普段から気をつけています。とはいえ,根がいい加減なのでつい適当に磨いてしまうのですが……。これも一種の,自分の性格を把握した上でどのような対策をするかという問題ですよね。
ちなみに以前イタリアに出張したときに買ってきたのが,本場イタリア製MARVISの歯磨き粉です。アメリカの歯磨き粉もなんとなく強力で,効果が大きそうに思えてしまいますので,出かけるとつい買いたくなってしまいます。海外の歯磨き粉って,日本で買おうとすると高いのですよね……。
歯の治療状態
歯の治療をしたことで,次のような状態になると要注意です。
◎発音しにくい
◎味覚が鈍くなった
◎食事が十分にとれない
◎リラックスできない
◎家事や仕事に影響がある
などなど。
このような,歯の治療によって良くない影響が出る程度を測定する質問項目が研究で用いられています。OHIP(Oral Health Impact Profile)と呼ばれていて,その14項目の短縮版(OHIP-14)もあるそうです。
全体的に,歯の治療を行った状態での生活の質(QOL)を測定する尺度のようです。
歯の治療の良好さも,心理学と同じような質問紙で測定するということです。
歯の状態と性格
このような,口のなかの治療による良い(悪い)状態は,何か性格に関連するようなことはあるのでしょうか。ということで探してみると,当たり前のようにヒットしてきます。「こんなのもあった!」と宝探し気分が味わえますね(?)。研究の世界というのは本当に広いものです。
ということで,この論文(Impact of self-esteem and personality traits on the association between orthodontic treatment need and oral health-related quality of life in adults seeking orthodontic treatment)を見てみましょう。
調査に参加したのは189名の成人(55名が男性,134名が女性)です。平均年齢は31歳でした。調査はベルギーのルーヴェンで行われています。
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