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マインドフルネスと自意識

割引あり

自分に意識が向くことを「自意識」(自己意識)と言います。自分の周囲や他者に意識が向いているのではなく,自分自身に意識や注意が向けられている状態のことを指します。



私的自意識と公的自意識

自意識には,2種類の状態があります。ひとつは私的自意識,もうひとつは公的自意識です。

◎私的自意識:自分の考え,感情,自分自身の私的な動機に対して意識を向けること
◎公的自意識:他者から見られる自分の姿に対して意識を向けること

「自意識過剰」という言葉がありますが,この言葉を使うときには,おそらく公的自意識がイメージされるのではないでしょうか。

マインドフルネス

マインドフルネスも,自分自身に注意を向けることを指します。これは,自意識とはまた違ったかたちの自分への注意の向け方です。

マインドフルネスでは,自分の知覚や感覚,思考,感情に対して判断することなく注意を向ける状態にすることです。自意識もマインドフルネスも,どちらも自分に注意が向かいますので,関連がありそうです。


違い

しかし,自意識が高まることは,基本的にネガティブな自己認識が喚起されやすいと言われています。もともと自意識の高まりは,抑うつや落ち込みにつながりやすいという文脈で研究が行われてきました。

一方でマインドフルネスは,健康な心理的機能の代表でもあります。自意識と共通点がありながら,両者は大きく異なる機能をもつと言えます。実際にどのような関連があるのでしょうか。

では,こちらの論文を見てみましょう(The effects of mindfulness and self-consciousness on persistence)。

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