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2020年の大晦日:今年もありがとうございました

2020年も大晦日を迎えることになりました。今年も1年間,noteの記事を読んでいただきありがとうございました。

2020年はなんといっても,コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大がいちばん大きな出来事でした。それ以前の世界とそれ以後の世界が完全に分断されてしまって,普通にできていたことができなくなってしまうという経験は,人生の中でもそうそう起きることではありません。

貴重な体験でしたが,そんな中でも私たちはそこに意味や意義を見出して生活を続けるものだということも,あらためて感じさせられたように思います。

900日越え

2020年は,毎日記事を投稿するようになってから900日を超えることになりました。2021年はまず,記事投稿1000日目を目指すことになります。何にせよ,続けてみると何か意味が見えてくるものです(内容が面白いかどうかは別にして)。

読まれた記事

どの記事がよく読まれるのかは,投稿する前にはなかなか予想がつかないものです。これは,どの本がベストセラーになるかとか,どの研究が爆発的な研究の広がりを生み出すかとか,そういったことが事前になかなか予想できないのと同じです。

2020年に投稿した記事の中で,一番読まれたのは「早産で生まれた子どもは大人になってから何が起きやすいのか?」という記事でした。早産で生まれると,少し不幸になる確率が上昇するのか……?という内容です。

2番目に読まれた記事は,「知能の高い人と低い人との間に性格の違いはあるのか」でした。知能の高い人々と低い人々で性格に違いがあるのかという研究ですが,性格そのものがアンケート形式の文章で測定されますので,知能の高低で回答にバイアスがかかるのではないかという点も検討されています(質問項目の回答バイアスのような影響はなさそうです)。

3番目に読まれた記事は,「10項目でBig Fiveパーソナリティを測定するTIPI日本語版についてのまとめ」でした。国内の研究の中でよく使用される尺度で,ここから多くの研究へとつながっている尺度のひとつです(もとの尺度は海外でもよく使用されます)。尺度の解説と,使用される中でいくつか疑問があると思いますので,その説明をしている記事です。

4番目に読まれた記事は,「良いリサーチクエスチョンを立てるためには」です。リサーチクエスチョンというのは研究を行う上での疑問のことで,ここからより具体的な研究のステップが始まります。でも,これを考えるのが簡単なことではなく,コツはあるのですが「こうすればよい」という法則があるわけでもなく,ちょうどよいクエスチョンを立てることはなかなか難しいのです。

ここまでが,2020年に投稿した記事の中で2000ビュー以上を集めた記事です。なお2019年以前に投稿した記事でも,これらと同じくらい読まれた記事があります。

2021年はどうなるのか

心理学の研究も,COVID-19関連のものがとても多くなっていて,内容も玉石混交です。2020年にもいくつか紹介しましたが,今後さらに研究内容が洗練されていくと考えられます。これからもチェックしていきたいと思います。

2021年はコロナウィルス感染症拡大の状況が多少なりとも改善して,少しでももとの世界に戻ってくれるとよいですね。オンラインの学会もそれなりに良い面はあるのですが,海外との時差はどうしようもないですし,やっぱりまた国内外のいろいろな場所にいって直接会って話をしたいですね……。

では,来年もどうぞよろしくお願いします。皆さんの1年がよい年となりますように。

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