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「相性」を気にしますか?

「相性バッチリな相手と巡り会えた」
こんな人生があったら,とても幸せな生活が送れそうです。

逆に
「この人とはどうしても相性が合わなくて苦痛でしょうがない」
と思うこともあります。

私自身,ばっちり気が合う人,どうしても合わない人,という相手がいるように感じることはあります。それは仕事をしていてもそうですし,学生を相手にするときもそうです。

まあ,大人ですから「合わないな」と思ってもやり過ごしますし,「なんだかわからないけれど合わないな」と思う学生でもちゃんと教えます。
当然のことなのですけどね。

今回はそんな相性についての話です。

目次

・相性占い
・やっぱり
・固定的・増加的
・理想のパートナー
・相性は固定的

相性って

相性という「概念」は,よくよく考えるとなかなか難しいものです。

辞書を調べてみると,
性格が合う
という言い方をしていることがわかります。

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ところがこの性格が合うというのがどういう状態なのかを,定義することはなかなか難しいのです。

性格が合う,というのは「性格が似ている」ことなのでしょうか。
あるいは「性格が違っている」ことなのでしょうか。

もしも性格が似ていることなのであればそれは
・性格特性の得点パターンが近い
・性格特性の強弱パターンが近い
・重視する性格特性が同じ
など,いくつかの似ているの考え方があるのです。

性格が違うといっても,性格を補い合うといった言い方をすることもありますよね。これがまた難しくて,どういう状態が補い合うという状態なのかを,皆さんあまり考えていないのではないかと思うこともあります。得点の強弱が逆のパターンのことなのでしょうか(国語が苦手と得意,数学が得意と苦手のような)。

相性という言葉自体,簡単ではないのですがとりあえずそれは置いておきましょう。

相性占い

恋愛相手との相性を確かめる占いは至る所にあります。星座,干支,血液型,ネットの性格診断や生年月日,姓名判断で相性診断をすることができるかもしれません。小学生の間でも,簡単なゲームのような形で相性診断をすることがあるようです。

占いをして相性が良ければそれでいいし,悪ければ忘れてしまうだけ。
そのように割り切って考えている人も多そうです。

でも,「相性が悪い」という結果が出たら,何かあったときにそれを思い出してしまいそうじゃありませんか?

やっぱり

もしも「相性が悪い」という結果が出ていると,ふとしたときにそれを思い出してしまうかもしれません。

ずっと後になっても,何か意見が合わなくなったり,腹が立ったりすれば「あのとき,相性が悪いと言われたな」と思い出してしまうかもしれません。

そのような先入観があると,「やっぱり」と思ってしまいがちです。「やっぱり」という気持ちは,事前にある信念を持っているとそれに合致する情報ばかり集めてしまう,確証バイアスから生じるものでしょう。

そして「やっぱり」と思うと,そこで行動が止まってしまいます。

固定的・増加的

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