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自殺したい気持ちにつながりやすい性格

日本では2020年,11年ぶりに自殺者数が増加傾向を示しているそうです(11年ぶりの自殺増 手を差し伸べれば私たちも救われる)。

2020年、国内の自殺者数は前年より4・5%多い2万1081人で、09年以来の増加に転じました。

その一方でアメリカでは,2020年に自殺者数が減少傾向を示したそうです(コロナ禍の2020年アメリカで自殺減少、その理由とは?)。

一方で、ここ20年ほど自殺率が増加傾向にあった米国では、2020年には自殺した人の数が前年より減少したことが明らかになった。死因順位では、最も多かった心疾患、がんに続き、新型コロナウイルスが新たに3位に浮上したこともあり、自殺は前年の10位から11位へと後退した。

ところが,自殺者数は減少したものの,自殺を考えた人は増えているのではないかという指摘もおこなわれています。

こうした調査結果から、心理学専門誌サイコロジー・トゥデイは、2020年の自殺者は減ったかもしれないが、自殺を考えた人はむしろ増えたと指摘。しかし実際に自殺に至らなかった理由として考えられるのは、似たような境遇にいる人たちが団結して助け合ったことだと分析している。



自殺を考える

自殺を最後まで遂行して命を落としてしまうことを自殺既遂,最後までは至らなかったものの試みる行為のことを自殺企図といいます。そして,実際の行為には至らないまでも,自殺のことをあれこれと考えることを自殺念慮と言ったりします。

なお,もしも自殺が頭をよぎってしまうようであれば,ぜひ相談機関に相談を。

自殺の傾向と性格の関連

自殺をしようとする傾向や,実際に試みる経験は,パーソナリティに関連するのでしょうか。大学生を対象におこなった調査の報告があります。こちらの論文を見てみましょう(Depression, suicidal ideation and the Big Five personality traits)。

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