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ポジティブ心理学は誰がどこで研究しているのか
ポジティブ心理学は20世紀終わりごろから急速に勢力を伸ばしてきた心理学の研究領域です。
幸福や満足感を扱う研究は,それ以前にも行われていました。しかし1998年にセリグマンがアメリカ心理学会会長となった際,病理の軽減よりもポジティブな心理的発達をより重視する提唱を行ったことで,ポジティブ心理学が一気に発展し始めました。この提唱によって,セリグマンは「ポジティブ心理学の父」と呼ばれたりすることもあります。
ポジティブ心理学
人間の善良さ,適応,満足,充足などを研究する心理学的なアプローチや介入のアプローチを研究する研究領域が,ポジティブ心理学です。それ以前には,病理を持つ人々をどのように救っていくかに焦点が当てられていたのですが,ポジティブ心理学は「普通の人々」に焦点を当てていくアプローチでもありました。
多くのポジティブ心理学的な介入は,幸福感を高めること,うつ状態を最小に抑えることに主眼が置かれます。教育場面でも職場でも,ポジティブ心理学的な介入が数多く試みられる時代となりました。
マッピング
近年,サイエンス・マッピングという手法が発展しています。これは,研究分野の書誌情報を取得して,特定の研究分野の知識全体を描き出そうとする試みです。これは文献レビューに変わるものとはかぎりません。どちらかというと,特定の研究分野全体のトレンドを図で描き出すようなアプローチです。文献どうしのネットワークとか,研究者や研究分野間のつながりをネットワーク状に描き出すことができます。
ポジティブ心理学の研究
この20年と少しの間,大きな勢力となってきたポジティブ心理が国サイエンス・マッピングの手法を適用すると,どのような結果が得られるのでしょうか。
では,こちらの論文を見てみましょう(Study on positive psychology from 1999 to 2021: A bibliometric analysis)。
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