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日常生活のなかの社会的な相互作用と自尊感情の関連
良い人間関係が行われれば,自分自身に満足したり自身を持ったりすることにつながるものです。何となくよい気分になりますし,自分の行動がうまくいっているという感覚を得やすくなります。
社会的相互作用
自尊感情が,その人の対人関係と密接に関係しており,社会的関係の質を自尊感情の高さが表しているという考え方を,ソシオメーター理論といいます。
ソシーメーター理論は,社会的な相互作用の質が自尊感情に反映されるという話ですが,自尊感情は社会的相互作用に影響をおよぼすのでしょうか。ひとびとは社会的な人間関係の中で自分自身の自尊感情を表現し,社会的な関係の質に影響を与える可能性があるのかという問題です。
自尊感情と社会的関係の質との相互関係については,複数の研究を統合するメタ分析も行われているのですが,両者は相互に影響を与えあっているという関係性にあることが報告されています。
特性と状態
自尊感情には,その場その場の状況に応じた瞬間的な自尊感情と,時間と場所を越えた特性的な自尊感情が考えられます。もちろん,日々の自尊感情の蓄積が,特性的な自尊感情にも関わっていくものですけれども。
では実際に,毎日の自尊感情と対人関係の相互作用を測定したらどうなるのでしょうか。さらに,自尊感情を1日1回だけ測定するのではなく朝と夜に測定して,昼間の対人関係の状況を測定すると,その日の自尊感情が人間関係に影響するのか,それとも人間関係の質が自尊感情に影響するのかがわかるはずです。そして,対人関係の質が日をまたいで自尊感情に影響するのかという問題も検討することができるようになります。
実際,このような検討をした研究があります。どのような結果が得られているのでしょうか。こちらの論文を見てみましょう(Self-esteem and social interactions in daily life: An experience sampling study)。
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