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思春期はリスクを好む

割引あり

日本と海外の青年心理学の内容を比べてみると,ちょっと力点が置かれている部分が違うように感じることがあります。


日本の青年心理学では,どちらかというと「自己」に焦点が当たっているように感じるのですよね。青年期というのは「自分とは何か」を探す時期であって,その探究を通じて自分の人生に向かっていくときである,というところに力点が置かれている印象です。

一方で,海外の青年心理学でもそのような文脈はあるのですが,もっと「思春期や青年期というのは衝動的で活発で抑制が効かないものである」というニュアンスが強調されているのではないかと感じることがあります。思春期や青年期というのは児童期から成人期への人生の中での過渡期であり,子どもから大人に向かう変化を経験する時期です。この時期には,報酬に対する感受性が高まり,リスクテイキング傾向が強くなるとされます。

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