日々の失敗と性格との関連
何かをしようとしていたはずなのに,「あれ?何をしようとしていたんだっけ」という状態になってしまうことはありますか?……いや,たまに起こるのですよね。「さっきまで何かをしようとしていたのに」という状況です。
言おうと思っていたことがあるのに忘れてしまうとか,あとでやろうと思っていたことを忘れてしまうとか,そういうこともひっくるめて,認知的失敗(cognitive failures)と言います。
いや,年齢には勝てないと言いますか……でも年齢だけでなく,忙しいときにもそうなりますよね。ストレスがずっとかかっているときとか。また,これがひどくなると認知症なのでは?と心配になってしまうかもしれません。しかし,認知的に問題がなくても,多かれ少なかれ似たようなことがおきる場面はあります。
認知的失敗と性格
こういった日常の中での失敗が,いろいろな認知的な能力に関連するというのはなんとなく想像ができるかと思うのですが,では性格はどうでしょうか。何か関連があると言うことはあるのでしょうか。
そこで,メタ分析でパーソナリティ特性と認知的失敗との関連を検討した研究がありますので,それを見てみましょう。この論文です(A systematic review and meta‐analysis of the association between personality and cognitive failures/complaints)。
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