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フェイクニュースを見分ける人にはどんな特徴があるのか
いま世の中にはフェイクニュースがあふれています。最近はニュースどころか,画像も動画も,フェイクなのか本物なのかを見極める必要が出てきてしまっています。面倒な世の中です。
陰謀論
フェイクニュースは,陰謀論や誤報,誤情報の拡散に悪用されることが多くあります。アメリカ大統領選などは,相手陣営に対する印象操作のための誤情報が飛び交うことで知られます。
そうではなくても,私たちは自分が信じたい者を信じてしまうものですし,少しでも思っていることに近い情報にアクセスして,その内容を信じてしまう傾向があるものです。これは,確証バイアスと呼ばれる認知的な傾向です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の中でも誤情報や陰謀論は数多く拡散しましたし,反ワクチン運動その他の活動にも,フェイクニュースは大きく影響を及ぼしています。
パーソナリティ
フェイクニュースに対して注意深く接する傾向は,パーソナリティ(性格)にも関連することが報告されています。
たとえば,フェイクニュースの見出しと本物の見出しを区別する精度の高さは,協調性,勤勉性,開放性が高く外向性が低い人に強く見られるという報告があります。
また,協調性と勤勉性が高い人は,ニュースを共有する前に内容を精査する傾向があるという報告もあるようです。一方で,外向性と神経症傾向がともに高い人は,ニュースをあまり精査せず,すぐにオンラインで共有しがちなのだそうです。
不注意
パーソナリティ特性の他にも,記念なオンライン行動や交流をした水行動傾向も見られるようです。また,オンライン上で抑制が効かなくなる傾向が強い人も,他社に個人情報を開示するなど,危険なオンライン行動に参加する意欲が高く,被害にあう頻度も多くなるようです。オンラインで人間関係を築こうとする人も,個人情報を開示してしまったり,詐欺に遭ってしまったりする傾向があるという報告があります。
パーソナリティ特性を考えた時には,パーソナリティ特性が直接的にフェイクニュースへの反応につながるのではなく,オンラインの情報に対する「構え」のようなものに影響することでつながるのかもしれません。
実際に,パーソナリティ特性とオンライン行動との関連は,どのようなものなのでしょうか。実際に検討を行った,こちらの論文を見てみましょう(The role of personality traits and online behavior in belief in fake news)。
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