フリースローが失敗するのはどんなとき?
Netflixに,バスケの神様マイケル・ジョーダンの『ラスト・ダンス』というドキュメンタリー・シリーズがあります。私自身はバスケットボールについてそれほど詳しいわけではないのですが,1990年代の盛り上がった雰囲気を知っている人にとっては,とても面白いシリーズになっています。
フリースロー
バスケットボールのフリースローは,相手チームのファウルやルール違反によって与えられる得点機会です。そしてフリースローをするときにはだれにも邪魔をされることなく,自分だけのタイミングでボールをゴールに向かわせますので,特別で緊張しそうな時間を過ごすことにもなります。
スポーツのなかでも特別な瞬間ということもあり,緊張やプレッシャーがプレイに反映しそうでもあります。そういう点で,研究にもなりやすいスポーツの場面と言えるのではないでしょうか。
フリースローに失敗する場面
では,フリースローの成功・不成功に関連する要因には何があるのかを検討した研究を見てみましょう。こちらの論文です(Missed Shots at the Free-Throw Line: Analyzing the Determinants of Choking Under Pressure)。
この研究では,ESPN.comが集計している,200万件以上のフリースローのデータを分析の対象にしています。2002年から2013年のNBAのシーズン,2002年から2013年の全米女子バスケットボール協会(WNBA)のシーズン,2003年から2013年の全米大学スポーツ協会の男女のシーズンの情報が含まれていました。
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