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マキャベリアニズムが高い人は不正に敏感?

割引あり

不正という現象に対する研究は,これまで主に,状況と動機に焦点が当てられてきました。不正行為に関連するリスク要因を検討した研究は,3つの要因を見出しています。

1.金銭的な必要性
2.機会の提示
3.合理化する能力


見逃し

不正行為を見かけたときに,どのような反応を示すのかを検討することも重要です。不正行為を咎める人物がいれば,その集団の中での不正行為の発生確率は低くなることが予想されます。

不正が起きそうな状況を目にしたときに,不正が起きそうだと目を光らせることは,結果的に不正を抑制することにもつながります。不正に鈍感であることは,不正を見逃すことにもつながっていくのです。

ダークな性格

マキャベリアニズム,サイコパシー,ナルシシズムという3つのパーソナリティ特性のまとまりをダーク・トライアドと言います。

ダークなパーソナリティの持ち主は,不正の可能性があるときに「見逃してしまう」ものなのでしょうか,それとも「見つけてしまう」傾向があるのでしょうか。

そもそも,ダークなパーソナリティの持ち主は,本人が不正行為を行いやすいと想像されます。では,実際に近いような架空の場面を示されたときに,不正やズルいアイデアをより多く出すのでしょうか。アイデアを多く出してくるということは,不正に敏感で,実際の不正を見つけやすくなるとも考えられます。

この観点について検討した研究が行われています。こちらの論文を見てみましょう(Perceiving opportunities for legal and illegal profit: Machiavellianism and the Dark Triad)。

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