
バングラデシュの若者たちのSNS利用と心の健康
これまでバングラデシュの研究者と交流したこともありますし,バングラデシュ出身の先生も同僚にいらっしゃいますので,一度も行ったことはないものの身近な存在であるとも言えます(自分で勝手に身近に思っているだけですが)。
ちなみに,バングラデシュの面積は日本の40%くらいで,人口は1億6千万人です。ただし,日本は山が多くて平地が少なく,バングラデシュはデルタ地帯で平地が多いイメージがありますので,住むことに適した地域を比べるとどうでしょうね。
SNSの流行
日本と同じように,バングラデシュでもInstagram,Facebook,Twitter,TikTokなど多くのSNSが流行しているようです。
◎1億6千万人の人口のうち,4760万人のインターネットユーザーが存在
◎4500万人が何らかのSNSを利用
◎4100万人がFacebookのアクティブユーザー(世界第10位)
このように,SNSの利用者は非常に多く,Facebookのユーザーは世界的に見ても多い方だと言えそうですね。そして他国と同じように,Facebookへの依存についても話題になっているようです。
SNSとメンタルヘルス
というわけで今回の研究は,バングラデシュの若者たちを対象として,SNSの利用状況とさまざまなメンタルヘルスとの関連を検討している研究を取り上げてみたいと思います。こちらの論文です(Association between the use of social networking sites and mental health of young generation in Bangladesh: A cross-sectional study)。
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