「こういうところがいいんだよね」という言葉
テレビで「おもしろ動画」番組って本当に多いですよね。予算と手間が少ないからかもしれませんが......。
年末年始にそんな番組を見ていて,そこで確かこの動画が流れていました。
空手か他の武道か名前はわかりませんが,白帯の小さな子がかかとの板割りにチャレンジしています。昇級試験に必要みたいですね。白帯なので最初のランクから次のランクへの昇級でしょうか。
ところが板がなかなか割れずに泣き始めてしまいます。先生が一生懸命に励ましながらチャレンジさせようとしています。
すると最後は見事に割れて,周りにいた子どもたちが大喜びで駆け寄ってきて「おめでとう!」「よかったね」と盛大に祝福してくれる,という動画です。
この動画も印象的なのですが,この動画を見たうちの子が「ああ,アメリカってこういうところがいいよね」としみじみとつぶやいたのが,とても印象的な出来事でした。
以前,仕事でアメリカ滞在中,現地の学校に行っていたことがあります。最初は苦労していましたが,最後は馴染んで学校生活を楽しんでいました。もう帰国して2年あまり経っているのですが,こういう言葉が出てくるということは,きっと学校生活での雰囲気の違いを体感しているのでしょう。
そしてそれを聞いて,「やっぱり今の生活の中でこういう経験や雰囲気が少ないんだろうな......」と,ちょっと残念な気がした年末年始でした。きっと,日本よりもアメリカの方が,大人の側も子どもたちの前でそういう雰囲気をつくるのが上手いのでしょうね。そしてこういう雰囲気が,国際比較なんかをすると明らかになる,全体的な日本に住む人たちのネガティブさにつながっていたりして,と想像したのでした。もちろん,わかりませんけどね。
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