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医療の利用回数と性格との関連

割引あり

「今年もそろそろ人間ドックに行かないといけないなあ……」と,毎年思うのですが,なかなか面倒でつい後回しにしてしまいます。皆さんはどうでしょうか。


日常的な医療サービス

日本は比較的,医療サービスが利用しやすい国ではないかと思います。確かに,待合室で長い間待たされたりしますけれども,頼りにしながら日々の生活を送っているのも確かです。

一方で,アメリカ合衆国などは,他の先進諸国に比べて,医療サービスの利用が少なく,健康状態に不安を抱える人が多くいます。その背景には,高額な医療があります。大多数のアメリカ人は働く先が契約する民間保険会社を通じて医療費の給付を受けています。しかし,全員がこの保険を利用できるわけではありません。アメリカ人の約12パーセントは無保険だとも言われています。

性格

医療をよく利用する性格というのはあるのでしょうか?ビッグ・ファイブ・パーソナリティの5つのパーソナリティ特性(外向性,神経症傾向,開放性,協調性,勤勉性)のうち,どれが高くどれが低い人が,健康診断や通院などの医療をよく利用すると言えるのでしょう。

たとえば,勤勉性の高さは長寿に結びつくことがこれまでに報告されています。定期的に検診を受けたりして,病気の早期発見や健康のチェックに役立てる傾向が見られるかもしれません。

実際

では,実際にアメリカ合衆国で,ビッグ・ファイブ・パーソナリティと医療の利用との関連を検討した研究を見てみましょう。こちらの論文です(Longitudinal associations among the Big Five personality traits and healthcare utilization in the U.S.)。

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