タトゥーを入れることと性格は関連するのか
以前,Twitterに「タトゥー」のキーワードが流れてきたので,何があったのだろうと気になりました。
このニュースが流れていたのですね。タレントのりゅうちぇるさんがタトゥーを入れたことで賛否両論なのだとか。
アメリカのタトゥー事情
「日本とは事情が違う!」と言われてしまえばそれまでなのですが。
昨年の特別研究期間中,アメリカに滞在していましたので,街中いたるところにあるタトゥー・ショップを目にしていました。
下はテキサス州Austinのタトゥー・ショップのyelp!です。
大学のすぐそばにもお店がありました。
テキサス大学の若い心理学者の腕にも,きれいなタトゥーが入っていました。彼はいつもTシャツ短パンで(しかも子犬を連れて)出勤していたので,その様子がよく見えました。
町中で出会う男性も女性も関係なく,よくタトゥーをしていましたね。たまに漢字のタトゥーを見かけることもあって,「なぜその文字チョイス?」と不思議に思うこともありましたが。
そういえばドイツに行ったときにアメリカの研究者がTシャツショップで「変な英語」と笑っていたので,「アメリカ人の漢字の選択もひどいよ」と言ったことを思い出しました。
学校のイベントでは,ヘナタトゥーのブースができるのが定番でした。この記事の見出し画像は,肌につけたばかりの状態のヘナタトゥーです。
小中学校でも,ピアスをしている子どもたちもよく見かけました。ミドルスクールでは,ピアスづくりのクラブまでありましたよ。アメリカでも民族によっては,生まれてすぐにピアスの穴を開ける人々がいますので,それも多様性のひとつとして許容されています。
タトゥーと性格
タトゥーをすることにそれほど抵抗がなくなっているアメリカでは,タトゥーを入れる人と入れない人で性格が違うのかという論文が結構あります。
たとえば2016年に発表されたこの論文(Got Ink?)です。ワシントン州のウィットワース大学の学生521名に調査をしたそうです。結果はシンプルで,タトゥーをしている学生はしていない学生よりも外向性が高かったというものです。ビッグ・ファイブ・パーソナリティの他の特性については差が見られませんでした。
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