これは「たぶん」片岡義男さんの作品だと思う。
「たぶん」というのは、これが、かつて書いていた別のブログの下書きとして、かなり昔に書いていて、その時間抜けなことに作者や作品のタイトルを残しておかなかったので、最も大事な情報がないまま宙に浮いていた投稿である。
作風というか、文章全体から受ける印象は片岡義男さんそのものである。
登場する人物のディテール、生き方。
あるいはその人物が着用している服、使用しているもののディテール。
風景の色彩。
だが、これが片岡義男作品である、と言いきる自信がない。
ネット上をあれこれ検索してみたが、該当するものが見つからない。
どなたか、これがどの作品であるか、ご存知ではないだろうか。
この文章の登場人物である村中真理子が着ているものやステイションワゴンを運転する場面の描写が好い。
まさに理想的である。
また遠藤康平の、どことなく飄々とした雰囲気も好ましい。
片岡義男作品に登場する人物は(主に主人公だが)ほとんどが大変な美女や美男である。
顔の造作が、というのではなく、身体つきや所作、もっというなら生き方そのものが美しい。
ある程度年齢を重ね、それに伴うさまざまな変化(身体的にも精神的にも)を実感すると、彼らの存在がなんとも羨ましく思える。
ああ、また長くなってしまう。
片岡義男さんの作品については、また改めて書こう。
とにかく。
この文章に見覚えのある方、いらっしゃらないだろうか。