命日によせて〜Robert Capa
写真に興味がない人でも名前くらいは聞いたことがあるか、下の写真は見たことがあるかも知れない。
タバコを銜えた写真がやたら多い。
なかなかの伊達男である。
ライフ誌に掲載されたこの写真で「ロバート・キャパ」という名前は広く知られるようになるが、初期の作品はビジネスパートナーであったゲルダ・タローとの共同作品になっていて、この写真もタローが撮った物という意見もある。
因みにゲルダ・タローのタローは岡本太郎から付けた物。
個人的にロバート・キャパは、この作品からだと思っているのが、この D ディの写真である。
プライベート・ライアンで、その上陸の様子が描かれていたが、あの中で写真を撮って来るなんざ正気の沙汰じゃない。
そんな中100枚以上の写真を撮るが、助手が現像に失敗して、残るのは11枚とも8枚とも言われている。
戦後、アンリ・カルティエ=ブレッソン、デヴィッド・シーモア、ジョージ・ロジャーらと「マグナム」を結成。
1954年4月、「カメラ毎日」の創刊記念に来日、東京で「ライフ」から第一次インドシナ戦争の取材を依頼されベトナムへ。
これが亡くなったキャパのカメラに残されていた最後の1枚である。
もう1枚別のカメラでカラーを撮ったらしいが、ほぼ同じ場所らしい。
カメラはコンタックス。もう1台はニコンだったらしい。
地雷を踏んだ堤防とは右側に見えているから、ここから右へ移動しつつニコンでカラーを抑え、そのまま堤防を上がった所で地雷を踏んだ事になる。
享年40歳。
戦場カメラマンとして、一日でも長く失業状態が続く事を願っていた。