移動の多い人生
高校卒業後に東京に上京。進学し、就職。
住み慣れた東京で会社員生活を謳歌した。
何度か転職をして、海外に滞在したこともある。
それから程なくして震災が起き、
年を重ねて目標を見失い、
とある田舎に移住した。
周りの人は言う、
「そんなに移動してばかりで疲れない?」
と。
「落ち着かない人生だねえ、いったい何がしたいの?」
とも。
自分としては本能に従っただけなのだが、
周囲からは、落ち着きのない
「堪え性のない人」というように
見えていたのかもしれない。
独身だし、末っ子だし、
「無責任で気楽でいいわね」くらいに
思われていたかもしれない。
いや、むしろ自分の顕在意識がそう思っていた。
そんな自分に対し、
「それでOK、もうひと頑張りだぜ」
と背中を押してくれたのが、最近読んだ本。
『移動する人はうまくいく』(長倉顕太 著)
タイトルの通り、「今すぐ動け、会社を辞めよ!」
と強いメッセージが伝わってきた。
著者のエネルギーを感じる。
転職活動がうまくいかなかった経験もある私からすれば
「会社で働かせていただけるありがたさ」も
痛いほどよくわかっており、
会社をすぐに辞めるなんぞ恐ろしすぎることだ。
それでもこの本は容赦なく問うてくる。
「3年後も10年後も今の環境でいいの?ねえいいの?」
と。
今、本当に向き合うべきことから目を背けてやしないか。
もっとやりたいことが本当はあるんじゃないの?
怖いとか、自分には無理とか言ってないでさ、
じゃあいつやるの?
ぐずぐずしてると人生終わっちゃうよ?
と。
どうやら期限を決めた方がよさそうだ。
1年後?そう1年後。
来年の今ごろには新しい道が目の前に広がっている。
きっと。
そう決めて、毎日を過ごす覚悟を決めた。