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本と私

私には誇れるほどの趣味がない。
熱しやすく冷めやすい性格で、すぐ飽きる。
だから、子供の頃からずっとピアノをやっていて…とか
バレエを続けていて今はこどもたちに教えてて…とかいった
知人を尊敬のまなざしで見ている。

好奇心は旺盛で色々トライはしてみるのだが
続いた試しがない。
得たもの・感じたことををアウトプットもしていない。
「広く浅い」類の人間だから、自分はプロじゃないからといって
怠ってきた。
人から批判されるのが怖かったのだ。

履歴書の「趣味」「特技」の欄はいつも悩んだものだ。
趣味は「映画鑑賞」「読書」と絞り出して書いていた。
でも当時、本はほとんど読んでいなかったな…
思考回路を停止させて長い間生きてきてしまった。
自分に特技なんて、ないよ…っていつも思っていた。
いや、それは今でも思っているかもしれない。

そんな私だが、少し前に書店で興味深いタイトルの本を手にした。
『インプット・ルーティン
 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』
(菅付雅信 著)

久々に本を買い、一気読みした。
おもしろかった。
他にも本を読みたくなってきた。

天才たちは圧倒的にインプットしている。
日々本を読み、音楽を聴き、芸術に触れている。
そして、その中から新しい「組み合わせ」を
発見、創造し、世に生み出している。

①まずはインプットすること。
②得た知識を自分の中で消化し、
③アウトプットする。

私は特に③を、今までほとんどやってこなかった。
だから少しずつ、練習していこうと思う。

子供の頃の何かのトラウマで、
読書感想文なんぞ本当に苦手だった。
自分の感想、意見は一般的な他の子とは
違うものだと感じられて、
自分の思考を完全に閉ざしていたので
自分のアウトプットしたことなんて
誰にも理解されないし、需要ないしと思い
皆の同意を得られそうなことを発言してきた。
そんな学生の頃の自分を思い出した。

本を読んで、
眠っていた別の自分をそろそろ起こさないと
いけないなと思った。

色々な情報が錯綜する昨今、
どの情報を選び採用するかは
自分次第だ。
自分で決めなければならない。

自分で考える癖をつける。
今更だけど、
色々な本を読んで、
自分を向き合っていきたいと思った。




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