【コラム】明日が楽しみになる「サマー・リーディング本」
みなさまこんばんは。
あったまるでは、日常に「 」を。をテーマに、「心と身体が温まる暮らし」を提案しています。
月に1回のペースで、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにてキッチンカーを中心とした空間づくりに取り組んでいました。
今週は「サマー・リーディングにおすすめな本」を、グッとくる一言を添えて、ご紹介をします。
夏休みに、いつもは読まないような本を読んでみることで、あなたの夏休みが彩られることを願っています。
①82年生まれ、キム・ジヨン/チョ・ナムジュ
ー「私、あなたがお金を稼いでこいって言ってるから会社に行ってるんじゃないよ」
韓国で130万部を突破した、話題の小説。読みながら、主人公に自分を重ねると、徐々に、「私もキム・ジヨンなのかもしれない」、「あなたの周りにもキム・ジヨンがいる」と思わずにはいられない一冊。やるせなさや、切なさに襲われるけれど、10年後の私が、希望を持って生きていけるように、、と思わせられます。
②ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレディみかこ
ー「友だちだから。君は僕の友だちだからだよ。」
イギリスに住む、著者のブレディみかこさんと、その息子さんの学校生活が中心に書かれている本。人種差別やジェンダーなど、様々な問題が、イギリスではどう捉えらているか、小学生の息子にどう伝えていくべきなのかが事細かに書かれている。「自分だったらなんて答えるんだろう…」と思わず考えてしまう。夏休みにぜひ、読んで欲しい1冊。
③ノルウェイの森/村上春樹
ー「ねえ、私は生身の血のかよった女の子なのよ」
かの村上春樹の代表作。人生で一度は読んでみたい名作の1つではないだろうか。「生と死」「喪失」をテーマにかかれた小説で、登場人物のセリフの1つ1つにグッと胸が苦しくなります。「喪失」や「死」が、セリフだけでなく、構成をはじめとするこの物語の端々から伝わってきて、読み終えたあと、切なくなる一冊。
④西の魔女が死んだ/梨木香歩
ー自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。
学校に行けなくなった主人公のまいが、おばあちゃんと暮らしていく中で、様々なことに気づいていく。自然の描写や食べ物の描写も美しく、思わず、想像してしまいます。そんな美しい文章から、そっと力をもらえるような、柔らかく、優しい一冊です。
この本たちが、皆様の素敵な夏休みのお共になりますように、、
最後までお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!