地域分野において行政とメディアが盛り上がる話題は大抵コケる#034
おはようございます。
先日、実家に行ったところ新聞が机に置いてあり何気なく読んでみました。
以前に比べ、記事数も少なくなり、やたら文字が大きく、内容も時事通信社のものばかりで斜陽だなぁと感じました。
それでも一面だけはちゃんと自分たちの記事を書いてありました。
しかし、残念ながら市の広報誌レベルの内容を大げさに表現してあるだけでした。市のプレス発表に脚色して垂れ流し状態ですね。
「ペンは剣よりも強し」なんて言葉が完全に陳腐化したことを如実に実感し、同時に個人メディアの方が余程知見に富んだネタがゴロゴロしていることに時代の変化を感じずにはいられません。
さて、今回は「行政とメディアが盛り上がる話題は大抵コケる説」について説明したいと思います。
具体例として新幹線を挙げたいと思います。
私の住んでいる市もそうですが、新幹線貧乏の街は全国に山程あるかと思います。
ちなみに、個人的には新幹線自体はかっこいいので大好きです。
①フィクションを現実世界に置換する愚かさ
まず最初にこの概要資料をご覧下さい。
皆さんが何を感じたかは概ね予想はつきますが、敢えて代弁します。
微笑ましくなりますね。
さて、ツッコミどころが満載なのですが問題点は
・交通手段に街の命運を賭けすぎ
・その割には内容がフワッとしすぎ
てところでしょう。
リアルな人間で例えると、
「俺!ベンツGクラス買うわ!絶対これからの収入も増えるし、結婚もできるし子供もできる!最高!俺って冴えてる!」
と友達が絶叫してたら優しく諭すのが私は友情だと思うのですが、皆さんは如何ですか?
残念ながら行政とメディア、追加で地域の経済界との間いには友情は成立しない様です。
それではなぜ、このような市民が置き去りになるような事態が発生するのでしょうか。
次の章で深掘りしたいと思います。
②集団浅慮の恐ろしさ
「集団浅慮(しゅうだんせんりょ)」は、集団が判断や意思決定を行う際に、個々のメンバーが深く考えずに、他のメンバーや社会的な影響に流されてしまう状態を指す言葉です。
具体的な発生要因としては、
①情報の偏り: グループが特定の情報に偏ってアクセスし、他の情報を無視すること。
②社会的な圧力: グループ内で一致することが求められ、異なる意見を持つことが難しいと感じること。
③リーダーシップの影響: グループのリーダーが示す方向に流されやすいこと。
④コンフォーミティ(順応性): グループの一員としての帰属感や認識された正当性に従ってしまうこと。
上記の4点がポイントになります。
この状態は、時に集団の判断が危険な方向に進む可能性があります。個々のメンバーが自ら考えずに、集団の意見や行動に追随することで、合理的な意思決定が阻害されることがあります。
ざっくり解釈すると、「知識と経験不足」と「村根性」の複合体の様なものです。
小さなコミュニティ内の小さな事業であれば、さほど問題はありませんが国、地方などのマクロな舞台では大問題です。
ですが本質的には小さなスタートアップ企業から霞ヶ関まで、遍く蔓延している不治の病です。
③正しい判断のため視座を高めよう
集団浅慮を回避するためには、意思決定プロセスにおいて独立した意見や情報を尊重し、多様な視点を考慮することが重要です。
その為にも、個々人が各々学習に励み、インプットした情報を意識してアウトプットすることで経験に昇華することが極めて重要です。
何事にも置いても「自分ごと」として捉え、思考することが集団浅慮の回避には不可欠です。
それでは皆様、ご機嫌よう。