【実質0円大学生活のすすめ】第41回:大学図書館を使いこなす(5):本の森を散策してみる01
今回は以下の項目の中から「本の森を散策してみる」を紹介していきます。
合目的行動から抜け落ちるもの
図書館という場所は、特定の目的を持って利用することが多いと思います。これまで述べてきたように、授業の課題に取り組んだり、調べ物をしたり、視聴覚資料を楽しんだり、昼寝をしたり、などなど。
しかし、そのような合目的行為の作業場所に限定するのは、とてももったいない図書館の使い方といえます。図書館の空間を「知的な発見の場」と考えて利用することもできるのです。そうすることで、閉じてしまいがちな自分の専門性が突然開いて、他の領域に接続することがあります。
図書館は知的な刺激に満ちた森
たとえば、森の中で散策すると、さまざまな発見や偶然の出来事に遭遇します。いきなり目の前に極彩色の蝶が現れたり、背の高い樹の上から変わった形の葉っぱが舞い降りてきたり、路傍に見たことのないような植物が生えていたり。
同じように、書架の立ち並ぶ通路を散策することは知的な刺激に満ちています。
大学図書館に限らず、図書館の書架にある書籍は日本十進分類法などで分野別にまとめて配架されています。哲学・宗教関連書であれば100番台、芸術関連書は700番台、文学関連は900番台など、分類同じ分野の本がまとめられているのです。
特定の本を探そうという目的を持って図書館を利用するときには、その分類法のロジックに従って効率的に見つけることができます。これはとても便利なのですが、問題もあります。自分の専門分野の書籍が配架されているエリアにはよく行くけれど、その他は何がどこにあるのかよく知らない、という状態に陥りがちだからです。
自分の研究を深めるためには、そういう時間も重要です。ただ、広い視野を身につけるには、たまには専門外のエリアにも目を向ける必要があります。
(次回にづづく)
今日のまとめ
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