ドラゴンが火を吐く原理
らぎだ。
まずはこちらを見てほしい。
ちょーかわいくないですかぁーー!
僕が友達と一緒に写真をあげているアカウントであげた写真である。
種類は覚えていないがまるで顔はドラゴンだ。
もしかしたらこいつ火を噴くんじゃないか・・・
どうやって吐くんや?原理は?
ふと思ったのである。電気を放つウナギや毒を吐く種族(シンプルに口が臭いは除く)は存在する。じゃあ火を吐く動物がいてもおかしくない。男のロマン。女はマカロン。
あれは魔法で!とか言ってしまうと存在しないことになってしまう。そんな悲しい結末はいやだ。どうすれば科学的に存在することが可能か。
これは徹底的に調べないとならない。謎の使命感を感じ考えることにした。
1、既存種の確認
既存の生物に火を吐く動物がいるのかを確認していく。
ちょっと調べていたらドラゴンが火を吐く原理について調べている人が結構いた。結論には至っているものはなかったが、いくらかのサイトでミイデラゴミムシというゴミムシ類の記述がみられた。
なんと100℃以上のものをお尻から噴出できるようだ。しかし、今回考察している火を吐くとは全く違う話であり、どちらかというとT-falの原理を考えるときに参考にしたい。
調べたところ現在存在する種の中に火を吐くものはいなかった。
(ヨガを極めると火を吐けるという噂は古来から存在するが確認できていない)
2、火とは何か
まず火とは何かを理解する必要がある。
前半の部分より火が存在するには激しく酸化する必要があることが分かった。
後半の部分は難しいことが書いてあり一般人を振り払うような内容だが、僕は理系の大学を出ているのでわかるふりをしておく。要約すると星のカービィスーパーデラックスではプラズマ使いがちということである。
3、火を吐く仕組み
火とは急激な酸化が必要であることが分かった。酸化には大きく分けて
火事でものが燃えるときのように酸素を使うパターンと
火薬に火が付き爆発するように酸化剤を使うパターンがある。
ドラゴンが火を吐くイメージでいうと爆発という感じではないので、なんとなーく空気を使って燃えていくような気がする。
もちろん酸化剤の種類によっては爆発というほどではないものもあると思うが、水中で火を吐くところを見たことがないのも酸素を必要とする間接証拠といってもいいだろう。
つまりドラゴンは口から燃える素材(燃料)を吐き出し、それに火がついて燃焼する形で火を吐いていると考えられる。
4、火の発生源
口から出ている火には2パターン考えられる。
・口の中で物が燃えて火だけを吐き出すパターン
・口から燃えるものを飛ばして口の外で燃えるパターン
これに関してはどちらであってもイメージとは一致している。どちらのほうが合理的であるかが焦点になる。
・口の中で物が燃えて火だけを吐き出すパターン
イメージでは問題なさそうだがこちらは少し考えにくい。
簡単に言えば口の中でキャンプファイヤーをしてそれを吹き出すのだから口の中が熱い。世の中には唐揚げを素手で揚げるびっくりおじさんも存在するので鍛えてるうちに対応できるのかもしれないが、ドラゴン自体も有機物なので失敗すると本人ならぬ本ドラゴンが燃えてしまう。またドラゴンが、金属等の有機物以外の素材でできているとしたら、それは生物かどうかの議論から始めないといけないのでそれは考えないとする。(ウロコフネタマガイという金属を体に持つ生物がいるのはいる)
基本的に生物は命の危険から回避するために進化していくものなので合理的とは言えない。
・口から燃えるものを飛ばして口の外で燃えるパターン
消去法としても考えられる原理としても、こちらのほうが腑に落ちる。
では何を燃料にしているか考えていく。
5、燃料の種類
まずは何を燃やしているか。口から飛ばす燃料の種類を考えてみよう。
最初に体内にある時に、固体か液体か気体か(プラズマはカービィで略)どの状態なのか。
固体は着火性や周りから燃えていく燃焼の順序から考えて排除できる。火球のような形もあり得るが、今回の【火を吐く】からは離れてしまうので議論の対象とはしない。
それでは気体か液体か
気体の場合燃料の量を確保するためには相当なスペースを確保しないといけないと考えられる。
アルコールで考えると液体と気体では約500倍体積比が違う。
つまり液体で牛乳パック一本分(1L)を気体で保存すると考えると500本分のスペースが必要となる。
ドラゴンのサイズについて定義していないが燃える気体を燃料とする場合体内にかなり大きな空洞を作ることになってしまう。また、その空洞を人間でいうところの肺とセットにしてしまうことも考えられるが、ドラゴンもやはり生物。酸素を必要として生きていると仮定するのであまり現実味がない。
その結果、液体の線が濃厚である。
噴出する方法は液体の燃料を口内で呼吸に混ぜて吹き出す以外は考えられない(というか考えたくない。だから考えない。)幸運にも口内から毒を噴出する蛇が存在するので、同じ爬虫類として同じ機構を持っていると考えれば合点がいく。
肝心の液体の種類は残念ながら想像できない。私の知識が少ないこともあるが、現存する生物に火を吐く種が存在しない以上、体内で作ることができる、もしくは保存できる液体が何か決めるのは難しい。また時には生命の神秘で特殊なものを保存できる体になっているのかもしれない。
私の思いつく範囲の選択肢としては、
・純度の高いアルコール
・ガソリン等の引火率のたかい油
ここらへんが燃料になると考えられる。がどちらが自然に作られやすいかと考えるとアルコールに軍配が上がる。
6、発火のスイッチ
最後に発火のスイッチを考えていこう。
いくら燃料があったとしても火が付かなければただ液体が飛び出すだけになる。それなら私もくしゃみしたときに、つばが飛ぶのでドラゴンを名乗れるようになってしまう。
それはさておき、火が付くには発火か引火かのどちらかが必要で、
・発火
そのもの自体がある温度を超えると火が付く
・引火
火があるものによって火が付く
発火の場合口周りで温度を高くする必要があり、可能性があるのは空気の圧縮による熱上昇。燃料がガソリンであると仮定すると発火点が300℃くらいなので断熱で8倍に圧縮すれば発火する。がしかし断熱でもないし密閉された条件じゃないので現実味はない。
なので引火による着火が想定される。口内で何かを擦って火花を散らせる。となると牙以外考えられない。つまりドラゴンには着火歯が存在することになる。
7、結論
ドラゴンは体内にアルコールを貯蔵していて、火を吐くときに歯を擦り火花を散らせて口内のアルコールに着火し息とともに吹き飛ばすことで火を吐いていることが分かった。
つまりドラゴンは大道芸人みたいなもの!
それでは次回、氷の息はどうやって吐くのかでお会いしましょう。
ほな。
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