#10 十字架だけの大自然のチャペル:コリ国立公園(フィンランド)
フィンランドで印象に残った教会や礼拝堂を、マガジンに書いてきました。今回は十字架しかない自然のなかのチャペルです。
ロシアとの国境に接するカレリア地方は、フィンランドの原風景といわれ、北カレリアのコリ国立公園からみる景色は、まさに森と湖と島々の絶景です。作曲家のシベリウスは、ここで構想を得て「交響詩フィンランディア」を書き上げました。フィンランド人のアイデンティティの源である民族抒情詩「カレワラ」も、北カレリアに伝わる伝承を集めたもの。やっぱり一度はこの目で見ておきたい!
眼下にひろがるピエリネン湖。見渡す限りの大パノラマです。
紅葉や真冬の雪景色も見てみたいなあ・・
頂にはビジターセンターやスパホテルがあり、客室やサウナ、レストランからも、フィンランド随一の眺望を楽しむことができます。
展望台への散策路。一番高いウッコ・コリ(Ukko-Koli)はコリのおじいちゃん、アッカ・コリ(Akka-Koli)はコリのおばあちゃんという意味だそうです。響きがかわいい♪
矢印の場所に、大自然のチャペルがあります。
国立公園に指定された時、すでにこの十字架はあったそうです。 一体どんな経緯で十字架が建てられたのか・・・想像が膨らみます。私たちも自然に手を合わせました。
ここで挙式するカップルも多いそうです。
フィンランドを象徴する景色を見ながら述べる誓いの言葉・・・一生の思い出になりますね。
標高347mのウッコ展望台はエリア最高峰ですが、太古の時代はアルプス並みの標高があり、地殻変動によって今の地形になりました。大きな岩に寝そべると、とっても気持ち良いんです!
私たちはホテルに宿泊したので、周辺のハイキングコースを歩いたり、夕焼けや朝靄など一日の移り変わりも堪能しました。
訪ねるなら宿泊をお薦めしたいです・・・ それではまた、次の記事で!
<コリ国立公園>