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茶道を広めるためにできること

こんにちは。群馬県高崎市でコンサートサロンのオーナーをしている櫻井紀子です。

私は茶道を習い始めて約8年。最近ようやく、この先茶道とどうやって付き合っていくか?について考えるようになりました。


1.習い始めはただのあこがれ

茶道を習いたいと思ったのは、茶道に対する強い憧れがあったからです。「日日是好日」の本も何度も読んだり、会社でお茶とお菓子をただいただく茶道班に入っていたりしましたが、本格的にお教室に習いに行こうと思ったのは、今の仕事を始めて「お客様を迎える」立場になったときに、お茶の世界でいう「人をもてなす」ということを学びたいと思ったからでした。

始めてみたら、茶道と一口に言ってもお道具の知識、鑑識眼、書道、お花、着物、そして肝心のお点前の習得など、ありとあらゆる「沼」を知ってしまいました。

2.不思議な体験

お稽古に通うその裏には、自分の体調や親の介護、近しい人の死、人間関係での悩み、メンタルの落ち込みなど、自分を取り巻くあらゆる状況下でお稽古に通うことになります。
私がお茶ってすごいな、と思ったのは、弟が亡くなってひと月ほどの時に、お茶のお稽古をしている時だけはそのことを忘れて、終わった後とても心が軽くなったことに気づいたいたのです。
おそらく、目の前のこと(お点前の手順)に集中した結果、それ以外のことを考える余裕がなかったためと思われますが、それが妙に心地よかったんです。
お茶室の中では、余計な雑念が取り払われ、目の前のことに集中することができ、結果とてもすっきりとした気持ちになれるということを知りました。

3.いつしかお稽古が楽しみに

そしていつしか、お稽古が楽しみになりました。幸い、先生や社中の方々にも恵まれ、楽しく続けてこられました。
私は着物が好きなので、真夏以外はできるだけお着物でお稽古に通うのもいい気分転換になります。

4.この先、どうしようか?

最近は、お稽古を続けていつか人に茶道を教えたいと思うようになりました。そう思ったときに大きな壁があったのです。

それは茶道というのは、茶碗や茶入れ、茶杓はもちろん、お釜やお軸、花器、香合などの「お道具」と呼ばれるものが必要で、しかも春夏秋冬や干支にちなんだものなど実に多岐にわたります。

そして茶室。茶室を新たに作る金銭的&精神的余裕などあろうはずもございません!(笑)

現在、茶道教室の先生などをしていらっしゃる方は、何代もにわたって受け継がれたお道具をお持ちなのではないでしょうか? 私一代ではとても無理。

5.茶道のどの部分を自分が担っていきたいと思うのか?

今はぼんやりと「茶道を教えたい」と思っていますが、そこを今後掘り下げていこうと思っています。
私は本当に教えたいのか?自分の技術やスキルを上げたいのか?茶道を広げるために茶道関連のイベントなどを開きたいのか?など。

6.今できること

お道具もない、茶室もない、(まだ)お免状もないという茶道において無い無い尽くしの私ですが、私にはアトリエミストラルという場所があり、(多分)助けてくれる仲間がいる、とりあえず着物は持っていて着付けもできる、という「今あるもの」の中で「できるもの」から始めていこうかなと思っています。
ということで、前置きが長くなりましたが、来年から「ミニコンサートとお茶会」を開催したいと思います。
1時間弱のミニコンサートの後、おいしいお抹茶とお菓子を楽しんでいただく。略盆点前にして、椅子席にすれば開催するほうもお客様もハードルは高くないはず。
できれば春、夏、秋にやりたいと思ってます。もちろん着物を着て。
さて、どうなりますか!乞うご期待。

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