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手相の不思議 〜手のひらは潜在意識の鏡〜

占いと言えば、やはり手相は欠かせませんね。
よく当たりますし、その方の個性や生まれ持ってのエネルギーだけでなく、人生の方向性や運勢の流れなども見られます。
現在の心理状態、健康状態、潜在意識なども、手の中に如実に反映されているように感じます。

手相の歴史はたいへん古く、発祥は古代インドといわれますが、中国、エジプト、ギリシアを経て世界中に伝わりました。古代ギリシアでは手相術が大流行し、数学者ピタゴラスも手相を研究。哲学者アリストテレスに至っては『アリストテレスの手相術』という本まで残しています。
旧約聖書のヨブ記には「神は人の手に印象を置きたまえり。これによりすべての人にその職分を知らしめんがためなり」という言葉もあるそうです。中世ヨーロッパでは、占星術や手相はオカルト的に秘匿され引き継がれてきましたが、手相の神秘に、古来よりたくさんの人々が魅せられてきたのでしょう。
インド手相術の他に、主に中国で発達した東洋手相術、西洋で発達した西洋手相術、様々な流派などがありますが、日本へは平安中期に中国から伝えられ、時の学者、僧侶、神官、公卿たちの間で密かに研究されました。一般に公開されたのは江戸時代の末期頃と言われています。


学問としての占いには、大きく分けて3種類あります。

生年月日で生まれの星の個性や運勢を読み解く 命占
タロットや易など偶然性で占う 卜占
手相や人相などで占う 観相術

どれも、本当に興味深いものですし、本来はオカルトや超自然というよりも、自然思想哲学のように研究され、学び継がれるものだと感じます。


私は命占として、10年以上学んだ西洋占星術を専門に鑑定をしていますが、四柱推命や算命学などの陰陽五行干支を使った東洋占星術も併用して使っています。卜占は、タロット、断易などを使用しますが、現在セッションでは行なっておりません。そして、人相も参考にしますが、手相はやはりすごいです。
占星術で読み解ける事と手相とが、よくよく付合しているなぁ〜と、感心することが多いです。

出生図で月のコンディションの荒い方は、やはり感情線に乱れのある方が多いですし、水星が優位の方は水星丘や知能線に、その能力の高さを示す特徴が見られます。ライツなどへの木星のソフトアスペクトを持つ方は、確実と言って良いほど、月丘からの援助線・サポート線が出ています。その方の繊細さや、知性、感性の方向性、経済観念、人気運、体質、ご先祖とのご縁なども、占星術と付合した線が見られる場合が散見されます。6ハウス10ハウスの強い経営者の方などは、管理能力の高さやリーダーとしての自信などが木星丘に。海王星や12ハウス的なエネルギーの強い方は神秘十字線や仏眼相など。あげれば枚挙にいとまはないですが、こうした不思議な符号やシンクロ、共鳴みたいなものに触れることができるのも、複数の占術を使う醍醐味です。

私自身、12ハウスが強いので、両手に神秘十字を持ちます。
金星・火星のタイトなコンジャンクション(どちらもアウトオブバウンズ)がありますので、金星帯が両方の手にクッキリと出ています。金星帯は、エロ線とも呼ばれ、エロいですか?モテますか?と聞かれれば、エロいですし、それなりにモテますよ(笑)しかし、モテる=幸せ、とは違いますね。(大人な方にはわかるはず)
金星帯があっても、必ずしも色事・恋愛ということではなく、感性の世界が発達していたり、デザイン力・美意識が高い方、芸術や芸能、スポーツ、ビジネス、人間関係などにも活かせる線です。元アスリート、キャバ嬢さん、人気の出始めたマンガ家さんなどにも両手の金星帯が見られました。

手相の良いところは「目で見てわかる」ことと「手相は変わる」ことです。実際に手相がガラリと変わった方も見てきました。本人の心がけ、潜在意識の変化、覚悟、行動の賜物でしょうか。極端に変わる例は少ないかもしれませんが、やはり変わります。
天体のトランジットの影響で、変わっていく場合もあるのだと思います。数年をかけて、という方もいれば、数ヶ月で、という方もいます。

現在の心理状態、健康状態、潜在意識なども推測できるので、占いの現場で手相を見ることはとても大事です。そして、その情報を、自分を整えることに使っていただけるので、占星術と合わせて様々なことをお伝えしています。

私は、手のひらの線やシワだけでなく、手の厚みや膨らみ、手指の形、その方の発する波動なども感じて、見て、総合的に判断していますので、手相は対面セッションのみで行なっています。(ご希望があれば、お電話、zoomの方でも、参考までとして画像を送っていただくこともあります)

自分の手のひらの中に、心や運命を紐解く不思議な世界があり、ご自身でも、目で見て、確認できるものなので、ご相談者様の納得度も違います。その方の人生観、潜在意識の鏡として、等身大の自分も客観視しやすいのではと思います。

そうは言っても、占いは占い。
占術の世界での解釈の話です。

占い師は偉くもないし、すごくもないし、万能でもありません。
ただ、占い師として培ってきた膨大な情報があるだけです。
面白がって不思議がり、楽しく。参考になるところを、ご自分の人生に有意義に使っていただけたら嬉しいです。


人を見て、人生を考えるのですから、占い師は生涯勉強。
おひとりおひとりは、唯一無二の存在。
当たり前ですが。私も、時に襟を正し、自分の分を知り、常に新しい検証、研鑽を続けていきたいと思っています。

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