投資家の心理的健康の重要性(MHOI
ここ数年、多くの人が投資を始めてくれた事は、個人的には大変嬉しく思っています。
その中には投資家とは言えない程、投機気質を有したギャンブラーが混在していて、今、下落相場が始まりつつある昨今において、精神的に乱れている人の多くが本質的には投資家ではなく投機家であったのだろう、と考えています。
ただし、これは逆説的にも言えて、下落の時に精神を安定させる投資体制を作り上げる事が出来れば、投機家から投資家への移行も可能なのではないか、と考えています。
また中には投資家として活動しているのにも関わらず、悲鳴をあげる投機家の叫び声につられて、不安を増幅してしまっている投資家の人もいるのではないかと考えています。
投資は豊かになる為にするものであり、精神を乱してまでやるものでは無いと考えていて、結局資産総額の下落がQOLを下げるのであれば、投資自体をしない事が一つの問題解決になってしまうと思います。
僕達は豊かに幸せに生きる為に投資をしていて、その為には精神的に落ち着いて下落相場を過ごす事が大切であると考えています。
written by ぽんた@HAM
はじめに
僕が、この記事を書くきっかけになった疑問は
これだけ狼狽売りは愚策だと言う事が広まっている中で
狼狽売りをする人なんているのだろうか
しかし実際株価の下落は止まらない訳で誰かが売っている事には違いがない。
だとすれば、狼狽売りだと気付かずに
売りを約定させている人が大勢いるのではないか
と言う疑問です。
これはアンケートを取っても証明する事は出来ません。
売っている人は狼狽売りではなく、冷静な投資判断で売却したと思っているからです。
例えば、僕がBitcoinの大半を売却した時が700万円台の時でしたが、今、Bitcoinを売却している人の話では、これから下げ相場になるからだそうで、確かにこれから下げ相場になる事は確実視出来ますので間違ってはいません。
しかし、では何故、700万円の時に売らなかったのか、疑問は残ります。
500万円で売却したとしても200万円も下がった後の訳で、しかも、その500万円は一度大きく暴落して少し戻した値でした。
その理屈が最も成立するのは、彼らが売ったのよりも、数週間前のタイミングの筈なのです。
つまり、最下落時にやられた精神により、少し戻った時に「やれやれ売り」と言われる狼狽売りの一種に手を出したと考えられます。
しかしワンボトムからの反発からの再下落というのはよくある事なので、それもテクニカル分析の結果であるとも言えなくも無いのです。
真意は正直、どちらでも良いのですが、それだけチャートが見れるなら、700万円台でも売却出来た筈だと思ってしまいます。
人の心は常にブラックボックスであり、僕にはわかりませんが、このパターンによって美味しくない相場で持株数を次々に減らしていく人、レバレッジETFや投信を繰り返しナンピンする人をチラチラ見かけています。
彼らが心穏やかに精神的に安定して冷静な投資判断の元行動しているのであれば、僕からの意見は不要です。
ただし、下落に不安を感じているのであれば、それは解消して資産を増やす事が可能なので、本文をご一読頂ければ幸いです。
売るべき株式
正直な話、僕は自分の所有する銘柄であっても何をいつ、どれくらい売却すれば良いのか、わかりません。
Bitcoinを当てる事が出来たのは、あまりにもテクニカルな理論に基づいて価格が推移し、投機家の温床になっていた事が明らかであったからです。
投機家は資産価値を安定させる社会的役割を担いませんので、不安定さは増し、不安定なモノに投資家は投資しません。
逆に言えば、上がるチャートを僕如きが読めた時点でBitcoinは投機家をある程度振り落とすまで下落すると読めたのです。
基本的には相場は分かりません。
しかし、株式の価値は0まで下落する可能性のリスク資産でもありますから、死にゆく船にぼうっと乗っていては資産が溶けてしまいます。
それでは、どのような株式を手放すべきなのか、僕の考えをお伝えします。
①知らない会社
②潰れる会社
③自分自身よりも無能な会社
この三つ以外は売らなくて大丈夫だと考えています。
③は正直、殆どありません。
購入できる株式は殆ど上場会社であり優秀な人々が働いています。
①は自分自身がよく知らない会社の株式を持っている場合、それは投資ではなく投機に手を出してしまったという事ですので、反省して手放すのもありかと思います。
②は殆どの会社が潰れないと言う事を考えておきます。
会社が潰れる理由は大きく2つあります。
①世の中に必要とされなくなった
②財務がクソ
基本的には、この二つどちらかの事情で会社は潰れます。
そして大半の場合、日本企業は②で潰れてきました。
しかし、その度に法律は改正され、クソな会計を許さない仕組みを作ってきました。
アメリカでは、その法整備は日本よりも更に強化されています。
財務諸表を見て、明らかに怪しい場合は要注意ですが、それ以外はあまり心配しなくても良いでしょう。
①の場合は自分の身の回りを見渡して1週間生活して、その会社のサービスが含まれる事象を幾つか発見出来れば大丈夫でしょう。
僕の所有している株式、例えば、コカコーラ、マクドナルド、アップル、3M、Meta、アルファベット、ジョンソン&ジョンソンの製品やサービスに全く触れないで1週間過ごす事はあまり考えられません。
裏を返せば、TeslaやSpotifyなど、僕が直接ユーザーでは無い株式は少し投機的な要素が混ざって購入してしまったと反省するべきかも知れませんが。
ETFや投信に関しては、その投信やETFが取り扱うジャンルが世間から不要とされるかどうか、を考えれば大丈夫です。
金・銀・プラチナ・レアアース、米国経済、ナノテクノロジー、アジア経済、環太平洋経済、エネルギー、流通、医療、金融。
どれも、これからが人類に必要なモノだと思えれば、手放す必要はありません。
必要なモノの供給流通を最下層で支えているのは投資された資金です。
労働者が支える現場をさらに支えているのは投資マネーです。
だからこそ、必要なモノが運転し続けるには投資が必要不可欠ですし、その必要な金を出してくれる投資家を企業は存続する限り貢献してくれます。
やばい条件に当てはまる株式を購入していないのであれば、苦しい時に社会を支えたリターンを貰える可能性はずっと高まりますので、寧ろ、誇らしい気持ちを持って持ち支えていて良いと思っていて
余裕があるなら、低速で少し買い支えられる人は、それも良いと思っています。
苛立つ=投機
銀行口座にお金を入れて、苛立っている人はあまり見た事はありません。
実際は苛立つに値する程、馬鹿げた金利しかもらえないのですが。
これはリスク許容度の範疇に収まっている金融商品を利用しているからです。
実は我々はリスク許容度を超えた上昇に興奮し、リスク許容度を超えた下落に苛立ち、焦るのです。
分かりやすいのが、宝くじが当たれば大興奮ですが、ある日何億円もの負債を背負わされたら焦って、なんでだよ!?ってなります。
ある日突然一円、財布の中味が減っていても特に何も感じませんが、銀行利息で一円振り込まれていても得に興奮しません。
この何億円単位から一円までがグラデーションとなり、僕達の投資家心理としてのリスク許容度は設定されています。
僕は1000円くらいから少し喜んだりし始めて、一万円取られたら悲しくなり、10万円手にしたら喜び、100万円取られたらガッカリし、1000万円得られたら興奮し、一億減ったら愕然とします。
なので、超少額のFXで遊んだりはするものの、CFD取引やレバレッジETFには積極的ではありません。
理由は、心の平穏を破壊するからです。
仮想通貨はP2Pネットワークの通貨への両替感覚でのみ購入し、リターンの最大化は基本的には狙いません。
心が揺れるような投資は投機への入り口で、思いの外値上がりをして大きなリターンを得た時には、これが逆方向に振れていたら、どうだったかを同時に考え、投機的なポートフォリオの成立を阻止し、心穏やかな投資家生活を送れるようにしています。
心の支えとしての投資
投機をやめて、投資に専念すれば、それも寧ろ市場の条件によって精神を乱す要素ではなく、不安定な社会を生きる上で精神的安定を担保する土台の役割を果たし始めます。
毎日のように何かしらの株式銘柄届く、配当金関係の通知は僕が大きくお金を稼がなくても生活資金が補充されている事を意味し、長期目線で右肩上がりを続けるチャートの数々は僕自身の将来が改善的である事を示唆してくれます。
また、そのマシーンは投資金額ではなく保有する株数やポートフォリオの多様性や安定基準での資産額によって機能するので、下落時は、そのマシーンを強化するチャンスでもあります。
つまり下落に狼狽する処か、歓迎し、喜び、カスタムパーツの安売りに興奮する事が可能になります。
勿論、ここから下落相場はいつまで続くか分かりませんので購入の飛ばし過ぎには注意が必要ですが。
まとめ
①投機ではなく投資をする
②心が落ち着く投資、心がザワつく投機
③安心するポートフォリオを作る
④良い企業を買えば下落しても大丈夫
⑤下落はマネーマシンを強くする
⑥健全な投資家は健全な精神を得る
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