甘ったれた精神には甘ったれた思考しか宿らない。
時にそれが必要になる事もある。
甘ったれた精神は甘ったれていない精神から拒絶反応を食らう事はあるけど
それは結局余裕が作り出した産物である。
甘ったれていない精神は余裕を作り出し、余裕は甘ったれた精神を作り出す。
余裕は発酵したアルコールのように、人間によって造られ人間をダメにする。
そして沢山の人間がダメになって、それからまだ新しい社会を作る。
僕達の社会には適量の酒と余裕を供給しても
誰かが酔っ払い、誰かが飢える。
そして、ある一定以上の余裕のある社会においては
酔っ払った誰かから堕落して没落していく。
人類史上、あまりデータのない状況の中に今がある。
2022/07/06
昨日は寝込んだ。
何もする気にはなれなかった。
それでも多少の仕事は動いて、お金も入ってくる。
不自然な状況であるように感じるが現代社会の中では、こんな仕組みを作る事は凡人でも出来てしまう。
20世紀と21世紀に跨って生きている僕からすると、凄く違和感を感じる。
特別な事のように感じるべきだが、全く特別感などない。
さて、ここからどうやって動くか…
一度立ち止まれば、どこに向かって歩いても前になる。
くだらない刺激からのシャットダウンが今の状況を打開するのに役立つ。
今日という日は僕にとって重要にも重要でなくも感じる。
結局どっちでもなく、自分がどう考えるかでしかない。
資産艦隊
日本の大手キャリアの通信障害を経て、僕の中では陸軍的立ち位置を持たせているコア事業は壊滅的な打撃を受けた。
土日は、その被害軽減に努め、それでも戦局は全く好転しなかった。
また流動性課題、主観的に見ればlogistics、兵站の課題で大きな損失を被った。
海軍的立ち位置である金融資産運用部門は今回の通信障害では無傷で寧ろ進軍した。
年明けからの円安進行によって火災を生じる為替取引部門は順調に欧米通貨取引によって、収益を上げ、それは日本円下落によって生じた損失の補填の予算となり、消化用水として機能しながら、予備兵力たる保証金の増強も進んでいる。
米国株艦隊、これは僕の主力艦隊であるが、$換算含み損というダメージを抱えつつも資産総額は円安によって守られていて、更に高額通貨で配当金が得られるので、配当資金を自立調達しつつ資産クラスとしては膨張を続けている。
ダメージを受けつつも余力を残して航行しており、リスクリターンのバランスから見れば、至極順調な作戦行動を展開している。
投信艦隊は今日も平和である。含み益を持ち自動化された再投資システムによって、ただただ膨張を繰り返す。分散性の強化だけが僕が彼らにする施しであり、下落すれば買い足す。
規模が大きくなればなるほど再投資システムによる複利効果は増強され、艦隊は兵力を増していく。
金や暗号資産などの現物達も順調に作戦行動を続けている。彼らはサポート役であり、安定したパフォーマンスのみを提供し続ける。
現金資産が入り用である場合のみ、その補給のみをミッションとして、あとはただただ資産の膨張を記録し続けるだけである。
事業の打撃だけを見たら、僕の資産総量は酷い状況だが、金融資産がそれをリカバリーしている。
この現状を見れば、日本という国の格差はますます広がり、生産性は低下、資本は海外に流出し、自国生産能力が低下していく地盤の上にある事は疑いようが無い。
事業陸軍
海軍に見立てる資産運用部門は打撃を受けつつも順調に進軍を続けている。
一隻の沈没艦を出す事もなく、リスクは取っているが故に火災を生じ、破損し、時に爆撃のインパクトを報告するが、作戦行動全体には抜かりが無い。
彼らがロジスティクスを担当しているからこそ、僕の陸軍たる事業の地上部隊は全滅を免れているに過ぎない。
僕達の陸軍は日本経済、特に建設業、不動産業に関連する事業域との連合軍に参加して作戦行動を実施する。
単独行動ではなく、他の事業体との連結によって作戦行動を展開する。
そして、今、味方は酷い状況にある。
大型現場は動かず、物価は高騰し、景気は急速に悪くなっている。
作戦地域は猛暑に襲われ、エネルギー供給に課題を生じている。
日本経済の大本営たる日本政府は、この状況に対して適切な指示が出せていないようで、産業ブロックの至る処で飢えたり、道を見失ったり、通信が途絶えたり、病に苦しんだり、敵兵力に一掃されたり、脱走兵が出たり、バンザイ突撃を敢行したいような窮地に追い込まれている。
僕は僕達の事業という部隊の司令官ではあるものの、作戦行動が必要な際には僕自身も戦場に赴く。
そこで目に入る状況は良くも悪くも地獄そのものである。
高齢の老兵が暑さの中、悶えながらも懸命に働いている。
緊急性の高い場面では人間は労力として扱われ、余裕のある場所では、正直重要性が低すぎる状態である。
つまり必要とされる行動を取っている人々は余裕がなく苦しんでいて、余裕がある場所では重要で無い事をのんびりとやっている。
どちらにせよ、若い戦力より老兵が戦力の中心となっているが、体力が重要とならざるを得ない環境である。
僕達の事業は言うなれば特殊部隊であるから、その戦場の環境に長期間留まり消耗するような真似はしない。しかし、現地状況が良くなければ特殊部隊とて、役割を果たす事は難しい。
事業の再興の必要性
正直、今の日本で事業的作戦を展開するのは、難しい。
余程、高知能な司令官が行うか、捨て身の作戦決行をするか、それとも略奪者となるか。
まともな選択肢は日々、減少しつつある。
仕入れても頼んでも届けても発生する消費税という枷は平成の時代に大幅に膨張し、事業抵抗を大きくしている。
また賃金の引き上げや福利厚生の法的強化は更に人員の流動性を失わせ、実質賃金の低くなった人々が誤魔化されたイリーガルの中で働いている。
管理者が週休2日を敢行する中、労働者は管理者不在で働いている状況が散見される。
日本人で兵力を賄いきれなくなった日本は、外国人労働者の力を借りて、工事現場を回す。
他国からは外国人実習生は現代の奴隷制度だと批判を受けている中、場所によっては労働者の半数が外国人という状況である。
彼らは平成大不況の中でOJTという便利な言葉で使い捨てにされた日本人労働者が存在していた枠に入れ込まれている。
OJT、現場研修という言葉が技能実習に変わっただけだ。
日本人奴隷では足りなくなり、外国人奴隷を注入しているのが今の現状だと言える。
今や管理者側ですら、外国人実習生を投入している。
法整備による締め付けがキツくなる事で管理者の仕事は日々、難易度を増す一方であり、そこにも外国人労働力を投入している。
実際、労災件数は下げ止まっている。
規制を増やした処で、人の命は守られない。
戦略の為の比喩的軍事表現ではなく
実際に人が死ぬ戦場になっている。
事業という陸軍部隊は今、困窮の中にある。
それは僕達の事業が、というよりも、日本の建築産業の課題でもあり、また、これは建設だけでなく、製造、介護、医療、物流など他の産業の中でも発生している状況なのではないか、と考えている。
実際に、そのような情報の提供も幾つか貰っている。
今や、日本での事業は敵が見えない戦場であり
皆が苦しみながら、生産活動に従事し、それは誰か、知的資産生労働を行う者達の海軍の養分でしかない。
まるで東インド会社の統治を民主的に分散したような恐ろしい状況に落ち込みつつある。
それでも海軍による物資補給を受け、陸軍は戦い続ける。
そして不況状況の中、海軍も無事では済まない。
僕の周りでも何人かの投資家は大炎上を生じ、沈没したり、艦を放棄したりしている。
海軍も陸軍も、つまり資本も事業も安全ではない戦況である。
前の大戦時のミッドウェー海戦のような事が起きれば、陸軍への補給は止まる。
つまり、これ以上金融経済が打撃を受け続ければ、資本のロジスティックスが更に先細る可能性が大きい。
その前に日本事業域での事業行動作戦の機能を確立させなければ、経済的日本沈没へのフローは濃厚となり、僕達の事業ももれなく玉砕する事になるだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?