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フレンチレストランの種類

アトリエ・グルマン クミコ料理教室です。

フレンチ行こう!
と言っても
頑張って思いっきりオシャレして行くハレ的なところ、
お昼にとりあえずお腹を満たすために行くところ、

色々ありますね。

日本ではなんとなく
「フランス料理」は堅苦しい高級なところ、
「フレンチ」というとカジュアルなところ
というイメージがあって、
私も
いつもどちらを使うか悩ましいところです。

フレンチFrenchというと、英語なので
英語圏(特にアメリカ)から入ってきたフランス料理スタイル、というイメージもあり・・・・。

じゃぁ、フランスでは
どのように区別されているのでしょう。

1)レストランRestaurant
フランスで「レストラン」というと、フォーマルなお食事を提供するところです。
その中でも「グラン・メゾンGrand Maison」はラグジュアリーな最高級レストラン。お客は正装が必要され、レストラン側がお客さんの服装や雰囲気を見て席を決めることもあります(パリ3つ星のレセプション経験の私が言うので本当の話です!)ので、
グラン・メゾンには、もう女優になった気分で胸を張って行きましょう。
きっといいサービスが受けれるはずです!

レストランは予約が必要で、ランチとディナーのみ。
食前酒を楽しみながらスタートし、ゆっくりと食事が楽しめます。

2)ビストロBistrot
レストランよりもカジュアルとされ、日本でいう「定食屋」的なカテゴリーです。「居酒屋」のようなところもあります。
日本ではこのタイプが急激に増えました。
リーズナブルな値段で美味しい料理とワインが楽しめます。
一説によれば、1814年にナポレオン軍と戦ったロシア兵がロシア語で
「ビストロ!ビストロ!(早く早く!)」
と食べ物を要求したのが語源と言われています。
カジュアルな位置付けのビストロですが、
1990年代後半頃から高級レストランの有名シェフが
高級食材を使わずに手頃な価格でレベルの高い料理を提供したいとビストロをオープンさせました。それらは
ビストロノミーBistoronomie
とも呼ばれます!
「ガストロノミー(芸術レベルの料理)」とビストロとの融合ですね!
ビストロはそのお店の特徴もそれぞれなので
お店の雰囲気をあらかじめ調査してドレスコードを考えると良いです。

3)ブラッセリーBrasserie
もともとはビール醸造場といった意味で、
アルザス・ロレーヌ地方からパリにやってきた人たちが始めたのが最初だそう。
ビールを飲みながら仲間とワイワイ食事ができます。
今ではもちろんワインもあります。
気軽に入れ、オードヴルだけとか、メインだけとか、
あるいはビールだけ、といった注文も可能です。

観光地以外では地元の人たちがいつも集うので
フランス人の日常が垣間見れます。

4)サロン・ド・テ Salon de The
カフェでは美味しい紅茶をいただくことはできません。
紅茶が好きな方はぜひサロン・ド・テへ。
ラデュレやアンジェリーナのように、
ケーキ屋さんがやっていたり、
マダムのこだわりの手作りのスイーツがあったり。
カフェよりはちょっと高級なイメージです。

5)カフェ
朝早くから夜遅くまで営業していて、
食事と言ってもクロワッサンや
クロックムシューなど軽食を出す程度で、ワインも提供します。
(最近はビストロ寄りのカフェもありますが)
ここでは一人でも気軽に利用でき、
お店の主人と話をしたり、友と集って話をしたり。
なので、
日本で流行っているような
お美味しい食事がある雰囲気が良くて「オシャレなカフェ」
を想像するとちょっと期待外れなこともありますが
もっとも気軽に楽しめるお店として
フランスに行ったら
ぜひ本場のカフェに行ってみてください。




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