子供の頃からの不眠のお話し

ピローミストはFUGAをオープンすると決めたときから絶対に販売したいと思っていました。

というのも、私は中学2年生の頃からずっと不眠に悩まされてきたから。


忙しい時や朝早く起きなくてはならない時は特に、布団に入ってもなかなか寝付けません。2〜3時間かかることもしょっちゅうです…。

次の日の予定やその時考える必要のないことまでぐるぐる考え事をしてしまい、やっと寝付いてもすぐ目が覚めてしまう。

身体はもの凄く疲れていても頭がなかなか休んでくれない状態です。

その結果、疲れが取れず身体は重くてだるいし、日中はとっても眠い。


これは私のように不眠体質でなくとも毎日忙しい現代人にはとても多いようです。

毎朝満員電車に乗り、バタバタと忙しく働き、夜遅く帰ってくる。

身体が休まることがなく、ストレスが溜まった結果、不眠や疲労の蓄積を引き起こす。

そんな忙しい現代人に、そして私のように長年睡眠に悩まされてきた方に寄り添うなら、色んな癒しの場所にトリップさせるような香りのピローミストを作ったらどうだろう?と考えました。

さらにヒーリングミュージックとも合う香りで、聴覚と嗅覚を使ってリラックスできたら良いな〜


そんな感じで作ったのがこのピローミストです↓



この記事では、ピローミストを作るきっかけとなった不眠で悩んできた日々を遡ってみます。

同じように睡眠で悩んでいる方に、こんな人間もいるということを知るきっかけになればいいなと思います!


突然始まった眠れない日々

それは中学2年生のある日、突然始まりました。

毎日毎日布団の中で目を閉じても寝付けない…


普通の学生生活を送る毎日。

大きなストレスがあったわけでもなく、心当たりは何もありませんでした。


自分の力では寝られなくなってしまったので病院へ行き、入眠剤を飲む日々が始まりました。

「不眠症」と診断されたわけではなく、あくまで不眠体質であるということでした。


薬に依存していた学生生活

それからというもの、不眠が治ることもなく学生時代はほぼ入眠剤に頼ってました。

結構長い期間ですよね…。


周囲の反応は結構辛かったです。

友達にたまたま話す機会があると可哀想な子という目で見られたり、触れちゃいけないって反応されたり。

だからほとんど誰にも相談できなかったです。

修学旅行とか、泊まりがけのイベントではこっそり飲んでいた思い出。

うーん、懐かしい…。



そんな感じでコンプレックスに近い感情があったのにも関わらず、自分で体質改善していこうとしなかったんです。

それは薬を飲み続けるのがラクだから。


でもラクしてたら当然報いがあります。

薬を飲み始めた当初は健忘や日中までだるさが続くなど、副作用のようなものがあったほど強い効き目を感じていました。

けれど長く薬を飲み続けていると耐性ができるのか、布団に入って目を閉じても30分〜1時間以上寝付けなかったり、熟睡できない日々が当たり前になってしまいました。


それでもやめられなかった。

入眠剤って強制的に身体がだるくなっていくので寝るのがラクにはなるけれど、それよりも「この薬を飲めば寝付けるから大丈夫」という精神的な安心感の方がよっぽど大きいんです。

この頃の私は依存している状態に陥っていました。


薬を飲まなかったらどうなるか、試してみたことがあります。

どうしても脳裏に「薬飲んでないんだよな…」という不安感が消えなくて、一睡もできませんでした。


これは完全に薬に頼りすぎていた自分のせいです。

薬はあくまで対症療法であって、体質を治してくれるものではない。

自力で寝られるように生活習慣の改善に努めていかなければ当然良くなりません…。

そのことにやっと気付いてからは、漢方や市販薬と置き換えたり、生活習慣を改善してみたりと(ここはまた詳しく記事にしようと思います)、どうにか薬の依存からは脱出することができました。

その頃、私は社会人になっていました。


社会人になってから

薬の依存から脱出できたものの、ぐっすり眠れるようになったわけではありませんでした。

色々工夫をしてみてもやはり寝付くまでは時間がかかるし、すっきり起きることは難しい…。


特に平日の5連勤中はひどい!

朝早く起きなくてはいけないというプレッシャーで寝る前から緊張してしまう。

やっと寝付いても夜中何度も目が覚めるし、そのまま眠れず朝を迎えることもしょっちゅう。


朝は重い身体で無理やり起きて満員電車に乗り、ぼーっとした頭を無理やり動かし仕事をする。

当然それだけでストレス溜まるし胃もキリキリする。

ストレスがひどかった頃ですが、長い時間電車の中で座れないとだんだん呼吸がしづらくなり、気が遠くなってきて立っていられなかったこともあります。


心を無にして連勤を終えて、土日でどうにか睡眠負債を取り戻したい!

と思いっきり寝るんだけど、寝れば寝るだけだるいし、生活リズムが崩れてなんだか余計に疲れる…。


みんなよく元気に働けるなあ、

こんなに辛いの私だけなのかなあ…と思ってました。



アロマとの出会い

そんなストレスを抱える日々、とにかく気分転換したい!癒されたい!

と思ってワークショップに参加しまくってた時期がありました。


そのなかで一番印象的だったのがアロマテラピー。

自分の好きな香りだけを集めて香水を作るという内容のワークショップでした。


そのときの講師の方が、それぞれの選んだ精油だけを見てその人の体調や心境を言い当てていったんです。

アロマのことなんて全く知らなかった私は魔法?占い?と不思議な気持ちでいっぱいでした。


その後、気付いたらアロマテラピースクールで資格の勉強を始めていました笑。

今思えば無意識下でこれは自分に必要だと思ったのかも。



自律神経が弱いという発見

心身の不調に対し、精油のどんな成分が不調の改善に役立つのかという勉強をしていくうちに、自分は「自律神経が弱いんだ」ということを知りました。


自律神経とは、自分の意思とは無関係に動く内臓や血流などをコントロールする神経。

交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は瞳孔を開き心拍数を上げて昼間シャキッと活動させるための神経。

副交感神経は逆に、瞳孔を閉じ心拍数をゆっくりにすることで夜リラックスさせるための神経です。

双方がうまくバランスを取ることで毎日元気に過ごすことができます。


私が不眠体質なのは夜でも交感神経が優位の状態にあるために、緊張感が抜けず眠りも浅くなってしまうんだろうといえます。


もうひとつ、私は胃腸が弱くてストレスでしょっちゅう胃腸炎になるんです。

嫌な気持ちになったときはわかりやすく胃がキリキリしてくる。


そしていわゆる「食べても太れない体質」というやつ。

羨ましいと言われることもあるけれど、理解のない人からはもう少し太らなきゃ…と哀れみの目で言われることもあり、これはこれでコンプレックスだったりします。


胃腸は副交感神経が優位の状態の時に働きます。

だから私のように副交感神経が働かないと胃腸も動かないんですよね…

眠れないことと胃腸が弱いことに関連があるなんて思ってもいませんでした。



HSPという気質

さらに、HSPという気質についても最近知りました。

HSPとは「超繊細さん」のことで、診断をしてみると私は見事に当てはまっていました。

HSPというのは性格でも病気でもなく「生まれ持った気質」で、脳の神経システムが刺激に対して敏感にできているのだそうです。


私は相手の表情や声色で何を考えているのかなんとなく感じ取ってしまったり、気づかなくてもいいことに気づき、そのことについて考え込んでしまったりします。


夜寝るときは特に神経過敏になります。

ちょっとした物音、外の車が走る音、ヒーリングミュージックの時折聞こえる甲高い鳥の鳴き声ですら気になって眠れなくなってしまいます。



アロマの持つ力

不眠に悩まされていたのは、体質やら気質やら様々な自分自身の性質が絡み合っていたからなんだな〜と、やっと知ることができました。

おそらく一生向き合っていくことになりそうだということも。

(病院で診断されたわけではないので、あくまで自分で勉強したうえで納得のいく結論に落とし込んだ形です。そして不眠には様々なタイプがあるので、あくまで私の場合の例として捉えてくださいませ。)


アロマテラピーの話に戻りますが、資格の勉強の中で作った初めてのピローミスト。

先生からのアドバイスもいただきながら作ったそのミストはとっても良い香りで、その日に使ったら何年かぶりに一度も寝覚めることなく、ぐっすり眠ることができたんです。

寝起きもすっきり!本当にびっくりしました。

芳香成分の力、良い香りがもたらす癒し効果って本当にすごいです。


ただ癒されるためになんとなく行ったワークショップ。

そこでアロマに出会えていなかったらここまで自分に向き合うこともなく、自分の体質についても知ることがなかったと思います。


最後に、私のような人がどれくらいいるのかわからないけれど、同じ悩みのある方もいるかもしれません。

この拙い記事がその人の気付きのきっかけになれたら嬉しいです。




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