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モモ

『モモ』
ミヒャエル・エンデ
(岩波書店/愛蔵版)
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(一部抜粋)
せかせかと、仕事への愛情など持たずに、ただただ時間を節約するためだけに働いたのです。彼には、くるしいほどはっきりわかっていました。こういう働き方をすることで、彼は自分の心のそこからの信念を、いやこれまでの生き方ぜんぶを、否定し、裏切ったのです。
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そんな、道路掃除夫ベッポのように
スピード重視の仕事に追われ
自分自身に嫌気がさしていた頃に

私が、「やりたいこと以外を排除したい」
と言った時でした

友人は突然「排除」なんて言葉を使ってはだめ!
「無駄」と言われてることこそ大切なのだと
突然、涙目で訴えてきたのです

その時、自分がもう愚痴しか言えない精神状態になっていること
そんな話ですら友人は真摯に耳を傾けてくれていたことに
ハッとしました

一気に心に温かいものが流れ込んできました

友人というのは
自分を見失った時に
自分を教えてくれる

まるでモモのように

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