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個人はみな絶滅危惧種という存在

『彫刻家・舟越桂の創作メモ 個人はみな絶滅危惧種という存在』
舟越 桂(集英社)

彫刻の、無表情なようで
すべての感情を含む表情が好きだ
見る者の気持ち次第で
見え方が変わるような

舟越保武さん、佐藤忠良さん、舟越桂さん
彫刻作品にはいつも胸打たれる

この本は、彫刻家・舟越桂さんの
貴重な創作メモ

以下創作メモ抜粋
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作品はいとも軽々と作家を超え、
すっと高い所まで昇っていくことがあるように思う。
何故そんなことが起こるのか。
神の力などとは言うまい。
そうではなく、そこにこそ芸術の神秘があるのかもしれない。
不思議な作品は作者の手や頭だけによらず、
自力で生まれてくるという面があるように思う。
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作品は作家によって作られるが、芸術あるいは傑作は自分で生まれる。
芸術家は、芸術を目指すもので、作品がいつも芸術とは限らない。
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きっと人間の存在の美しさのようなものが現れてくるまで、
食い下がって制作しているのだろう。
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